【薬膳おつまみレシピ04】
じゅんさいとなめこの冷製スープ【夏の料理】

食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ04 じゅんさいとなめこの冷製スープ

見た目も涼しげな夏の風物詩、じゅんさい。日本では秋田県のものが多く流通しており、今の時期には生のものも出回っています。

ぷるんとした喉越しに独特の歯ごたえがたまらないおいしさ! 今回はそんなじゅんさいを使った冷製スープをご紹介します。

夏のおもてなしにも最適な一品

じゅんさいとなめこの冷製スープの作り方

〔材料(作りやすい分量)〕

じゅんさい 1袋(150g)
なめこ 1袋(100g)
だし(かつおと昆布) 500ml
うすくち醤油 大さじ1と1/2
かつおぶし 適量
しょうが 適量

旬のものは粒が大きく、食べごたえあり

〔作り方〕

1.じゅんさいとなめこをそれぞれボウルに入れてさっと洗い、熱湯で湯通しして氷水で冷やす。冷めたら水気を切る。
2.鍋に1とだし、うすくち醤油を加えて混ぜ合わせ、味をみて調整する。
3.器に盛り、かつおぶしとすりおろししょうがをトッピングする。

湯通しすると、きれいな緑色になる

薬膳メモ

薬膳及び中医学の発祥とされる中国でも、古くから薬効があるとして食べられてきたじゅんさい。夏季に水中でできる食材で、身体の熱をとり、むくみなどの水毒を改善してくれるといわれています。

また、なめこには、疲労回復、胃腸を保護するといった夏にうれしい効果も。

料理をおいしくする+1のアイデア

茹でたタコやきゅうりを加えて、具だくさんなおつまみにアレンジするのもおすすめ。また、食欲がないときに、お醤油を少し足してそうめんのつけ汁にしてもいいですね。

合わせたいのはこんなお酒

だしの旨みをきかせたこんなメニューには、やはり日本酒がぴったりだと思います。するすると飲める淡麗辛口タイプのほか、上品な香りを持つ純米吟醸の夏酒なども合いそう。

例えばこちら↓

日高見 超辛口 純米酒〔宮城・平孝酒造〕

上品で透明感のある味わいが特徴の日高見

秋田産のじゅんさいには、同じく東北地方のお酒を合わせてさっぱりと。「日高見」の超辛口純米酒は、「ひとめぼれ」を60%精米で仕上げており、冷やでも燗でもおいしく飲める守備範囲の広さが魅力。

超辛口といってもしっかり旨みがあって、お米らしいまろやかな甘さも感じられます。舌にピリッとくるさわやかな酸が心地よいアクセント。温度を変えて、それぞれの味わいを飲み比べるのも楽しいかもしれません。

冷製スープは、晩酌のはじめに、天ぷらや焼きものなどの口直しにと、どんなタイミングでもおいしくいただける万能選手。日々の食卓に、積極的に取り入れていきたいものですね。

おもてなしの時にはグラスに少しずつ盛りつけると、スペシャル感を演出できますよ。

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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