【四季ごはん】旬のあさりでつくる
おもてなし料理レシピ【春の料理】

あさりと豚肉のアレンテージョ風
食とお酒

本サイトにて連載している「四季ごはん」シリーズ(詳しくは本記事の最後に説明をのせています)の番外編企画として、ひとつの食材を使って多彩にアレンジしたお料理レシピをご紹介します。

今回取り上げる食材は「あさり」。春に旬を迎える旨みの強いあさりは、スープやパスタ、炊き込みごはんなどさまざまなスタイルで楽しめます。

世界中の料理をつくるのをライフワークにしている私。今回は、フランス、タイ、ポルトガルと三つの国のエッセンスを取り入れた料理をつくってみました。

メインのあさり料理以外に、それぞれ旬の野菜を使った副菜メニューもあり。普段の食卓にはもちろん、おもてなしにもぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。

あさり×ワインに合うフランス料理

【メニュー】
メイン あさりとちりめんキャベツのバターソース
副菜  ケールとキヌアのマリネサラダ

あさりとちりめんキャベツのバターソース

歯ごたえのあるちりめんキャベツは、ソテーや煮込みなど火を使う料理に最適。もちろん春キャベツを使ってもOKです!

ふんわりとバターの風味が溶けだしたあさりだしのスープは、パンにつけるとさらに美味。お好みで生クリームを加えて、バタークリームソースにアレンジするのもいいですね。

あさりとちりめんキャベツのバターソース

《材料(2人分)》
あさり 200g
ちりめんキャベツ 1/4個
玉ねぎ 1/4個
にんにく 1かけ
バター 20g
ハーブソルト 適量
ブラックペッパー 少々
パセリ(乾燥タイプでもOK) 少々
オリーブオイル 適量

《作り方》
1.ちりめんキャベツは適当な大きさにカット、玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。
2.フライパンにオリーブオイルをひき、にんにくと玉ねぎを弱火で熱する。香りが出てきたら火を強めて、ちりめんキャベツとあさりを投入。
3.中火で炒めてバター、ハーブソルト、ブラックペッパーを加える。フライパンの中の水分とバター&オリーブオイルが乳化してとろっとしてきたら、火を止める。
4.3をお皿に盛り付けて、パセリをふりかける。

ケールとキヌアのサラダ

ケールとキヌアを主役にしたヘルシーなサラダ。最初にオリーブオイルで葉っぱをコーティングすれば、水っぽくなるのを防ぐことができます。

また隠し味にマヨネーズと醤油をほんの少し加えると、コクが出てさらにおいしくなります。

ケールとキヌアのサラダ

《材料(2人分)》
ケール 100g
キヌア(炊いたもの)大さじ5
ミニトマト 4個
ハムやサラダチキンなど(写真はスモークターキー) 適量
カッテージチーズ 大さじ3
岩塩 適量
ホワイトペッパー 少々
レモン汁 少々
マヨネーズ 少々
醤油 少々
オリーブオイル 適量

《作り方》
1.ケールはざく切り、ミニトマトは細かくカット、スモークターキーは手でさいておく(ハムなら小さめにカットしておく)。
2.ボウルに1の材料とキヌアを入れて、オリーブオイルでまんべんなく混ぜ合わせる。
3.岩塩、ホワイトペッパー、レモン汁、マヨネーズ、醤油を加えて、手でなじませるようによく混ぜる。
4.最後にカッテージチーズを加えて、さっと混ぜたら完成。

あさり×スパイシーなタイ料理

【メニュー】
メイン あさりのスパイシーバジル炒め
副菜  コールラビのソムタム風

あさりのスパイシーバジル炒め

生のバジルや香菜の豊かな香りと、唐辛子のピリッとした辛みが食欲をそそる一品。アスパラガスのほか、セロリやパプリカなど生で食べられる野菜を組み合わせても。

ビールはもちろん、辛口のロゼワインにもよく合います。

あさりのスパイシーバジル炒め

《材料(2人分)》
あさり 200g
アスパラガス 5~6本
にんにく 1かけ
タイバジル 好きなだけ
香菜 好きなだけ
ナンプラー 大さじ2 
オイスターソース 大さじ1/2
唐辛子(生がおすすめ) 適量
ホワイトペッパー 少々
グレープシードオイル(サラダ油でもOK) 適量

《作り方》
1.アスパラガスは下ゆでして適当な長さにカット。にんにくと唐辛子はみじん切り、バジルと香菜はちぎっておく。
2.フライパンにグレープシードオイルをひき、にんにくと唐辛子を弱火で熱する。香りが出てきたら火を強めて、アスパラガスとあさりを投入。
3.強火で炒めてナンプラーとオイスターソース、ホワイトペッパーを加えたら、火を止める。さらにバジルと香菜を加えてさっと混ぜ合わせる。

コールラビのソムタム風

「ソムタム」とは、タイで食べられている青パパイヤのサラダのこと。青パパイヤはなかなか手に入らないので、食感が似ているコールラビ(カブカンラン)で作ってみました。

辛みと酸味、甘みのバランスがとれた、タイ料理らしい味わい。生の香菜がないときは、乾燥タイプを使っても。

コールラビのソムタム風

《材料(2人分)》
コールラビ(カブカンラン) 大1/2個
トマト 中1/2個
香菜 好みの量
唐辛子(生がおすすめ) 適量 
生アーモンドスライス 適量
はちみつ 適量 
ナンプラー 適量
レモン汁 少々

《作り方》
1.コールラビは千切り、トマトは細かくカット、香菜はトッピング用に少し残しておき、そのほかはみじん切り。唐辛子もみじん切りにする。
2.ボウルに1の材料と生アーモンドスライス、はちみつ、ナンプラー、レモン汁を加えてよく混ぜ合わせる。
3.2をお皿に盛り付けて、トッピング用の香菜をのせる。

あさり×親しみやすいポルトガル料理

【メニュー】
メイン あさりと豚肉のアレンテージョ風
副菜  ブロッコリーニとオイルサーディンのソテー

あさりと豚肉のアレンテージョ風

ポルトガル南部、アレンテージョ地方に伝わる郷土料理を、作りやすくアレンジ。豚肉とあさりが不思議とマッチして、いくらでも食べられてしまいそうなおいしさです。

下準備には少し時間がかかりますが、調理自体はいたってシンプルです。

あさりと豚肉のアレンテージョ風

《材料(2~3人分)》
豚肉(ブロック) 500g
あさり 200g
じゃがいも 100g
にんにく 2かけ
ローリエ 1枚
ローズマリー 2~3本
パプリカパウダー 大さじ1
香菜 適量
ハーブソルト 適量
ブラックペッパー 少々
白ワイン 50cc
オリーブオイル 適量
レモン汁 適量

《作り方》
1.豚肉は大きめの一口サイズにカット。袋に入れて、白ワイン(分量外、適量)、にんにく(1かけをみじん切り)、ローリエ、ローズマリー、パプリカパウダー、ハーブソルトを加えてよく揉み込む。最低3時間以上、冷蔵庫に置いておく。じゃがいもは適当な大きさにカットして素揚げする。
2.フライパンにオリーブオイルをひいて、にんにく(残りの1かけをみじん切り)を弱火で熱する。香りが出たら強火にして、常温に戻した豚肉を炒める。
3.豚肉にある程度火が通ったら、あさりと白ワイン、ハーブソルトを加えてふたをして、5分くらい煮る。
4.ふたを開けてからも少し煮て水分をとばしたら、じゃがいもを加えて軽く混ぜ合わせる。
5.器に盛ってからブラックペッパー、香菜(みじん切り)を散らして、レモン汁をかける。

ブロッコリーニとオイルサーディンのソテー

魚介類が豊富にとれるポルトガルでは、イワシも身近な食材として親しまれています。今回は手に入りやすく便利なオイルサーディンを使ってみました。

ブロッコリーニは、炒めすぎないのがコツ。茎部分のしゃきしゃきとした食感も楽しみましょう。今の季節なら菜の花でも代用できます。

ブロッコリーニとオイルサーディンのソテー

《材料(2人分)》
ブロッコリーニ 100g
オイルサーディン 1缶
玉ねぎ 1/4個
にんにく 1かけ
香菜 適量
岩塩 適量
ブラックペッパー 少々
白ワイン 少々
オリーブオイル 適量
唐辛子(乾燥)1本

《作り方》
1.ブロッコリーニは適当な大きさにカットして下ゆで、玉ねぎは薄切り、にんにくと香菜はみじん切りにする。
2.フライパンにオリーブオイルをひき、にんにくと唐辛子、玉ねぎを弱火で熱する。香りが出てきたら火を強めて、ブロッコリーニを投入。
3.強火で炒めてオイルサーディン、岩塩、ブラックペッパー、白ワインを加える。
4.3をお皿に盛り付けて、香菜をふりかける。

四季ごはんシリーズについて

上海に住んでいた頃、月1回ペースで発信していた企画「楽しみながらつくる、テーマのある食卓」より、バックナンバーをお届けしています。

四季ごはん01 春を感じる、和洋折衷ワインごはん

四季ごはん02 夏バテ解消!カラフル&ヘルシーなタイ料理ランチ

四季ごはん03 ふたりでつくる、ピザ&イタリアンランチ

四季ごはん04 秋の夜長におうちでワイン&スペインバル

本企画について、詳しくは「四季ごはん01 春を感じる、和洋折衷ワインごはん」ページの冒頭をご覧ください。

注記: 本記事は、2015年に公開した内容に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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