【薬膳おつまみレシピ20】
新じゃがの和風ポタージュ【夏の料理】

ガラスの器に盛りつけられた新じゃがの和風ポタージュ
食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ20
新じゃがの和風ポタージュ

春先から夏にかけて出回る新じゃが。柔らかく水分の多い新じゃがは火の通りが早いため、スープにするのもおすすめです。

じゃがいもの旨みを丸ごと味わえる「ポタージュ」を、ちょっぴり和テイストなアレンジで楽しんでみませんか?

ガラスの器に盛りつけられた新じゃがの和風ポタージュ
夏らしいガラスの器に盛りつけて

新じゃがの和風ポタージュの作り方

〔材料(2人分)〕

新じゃが 2個
新玉ねぎ 1/2個
塩 少々
ホワイトペッパー 少々
米油 適量
だし 400ml
豆乳 1カップ
うすくち醤油 少々

木製のお皿にのったじゃがいもと玉ねぎ
栄養たっぷりの新じゃがと新玉ねぎ

〔作り方〕

1.新じゃがと新玉ねぎは、それぞれ皮をむいて薄切りにする。
2.フライパンに米油を熱し、新じゃがと新玉ねぎがしんなりするまで炒める。途中で塩、ホワイトペッパーを少し加える。
3.だしを加えて沸騰寸前まで煮立てる。弱火にして、じゃがいもが柔らかくなるまでコトコト煮る。
4.火を止めて粗熱をとり、ミキサーなどでなめらかに撹拌する。裏ごしをしてから、スープを鍋に入れる。
5.4の鍋に豆乳、うすくち醤油を加えて、中弱火であたためる。よくかき混ぜてから、味をみて調整する。
6.器に盛りつけて、スプラウト、ホワイトペッパーをトッピングする。

フライパンでじゃがいもと玉ねぎを炒めている様子
よく炒めて食材の甘みを引き出す

薬膳メモ

薬膳の世界では、じゃがいもは毒消しの作用があるほか、水分代謝を高めて胃腸の調子をととのえてくれる優秀な食材です。血液をサラサラにして、身体の巡りをよくしてくれる玉ねぎと合わせて食べると、相乗効果が期待できますよ。

料理をおいしくする+1のアイデア

冷蔵庫でよく冷やしてから冷製ポタージュとして味わうのも、また違ったおいしさです。トッピングには、じゃがいもをスライスして揚げたものや小ねぎ、カリカリに炒めたベーコンなどを散らして。

合わせたいのはこんなお酒

じゃがいもや玉ねぎの素朴なおいしさを引き立ててくれるのは、食中酒としてさっぱり飲める純米酒。だしと豆乳を使ったポタージュは甘さひかえめに仕上がるので、上品でバランスのとれた味わいのお酒がよく合います。

白ワインなら、ほどよいミネラルを感じられる少しリッチな味わいのものを。例えばフランス・ブルゴーニュのシャルドネ種を用いたワイン。樽がききすぎていないものだとクリーム系のスープにもすんなり合わせられるはず。

赤ワインなら、根菜の土っぽさやだしの旨みに合わせてガメイ種のブドウを使った自然派ワインを選ぶのもおすすめです。

例えばこちら↓

文佳人 リズール 特別純米酒〔高知・アリサワ酒造〕

高知の地酒 文佳人特別純米酒のボトル
じっくりと味わいたい美酒

高知県香美市土佐山田町で明治10年に創業したアリサワ酒造。多彩なバリエーションを楽しめる「文佳人」シリーズから、「リズール(精読者)」という素敵な名前がついた1本をチョイスしてみました。

通常の商品よりもアルコール度数を一度下げ、上品であっさりとした飲み心地に仕上げた食中酒。無濾過と生貯蔵にこだわる酒蔵らしく、みずみずしい香りやフレッシュな旨みも十分に感じられます。

次回もどうぞお楽しみに!

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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