ワインエキスパート試験に夫婦で合格!
一次試験対策におすすめの勉強法【保存版】

多彩な種類のワインボトルが並ぶテーブル
ライフスタイル

ワインエキスパート受験について

毎年夏から秋にかけて、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が主催するソムリエ・ワインエキスパートの試験が行われています。

一次試験は7月下旬からスタートということで、今年の受験を考えている方にとっては、今はまさに集中して学習をすすめている時期なのではないでしょうか。

本記事では、夫婦でワインエキスパート試験にチャレンジして同時に合格した私たちが、実際に行った勉強法についてシェアしたいなと思っています。

まずは、「ワインエキスパート試験に合格してよかった&変わった10のこと」というタイトルの記事(前半、後半あり)をご覧いただき、受験へのモチベーションを上げてから本記事を読むことをおすすめします。

ワインエキスパート試験に独学で合格

ワインエキスパートの場合は、まず筆記の一次試験に合格して、テイスティングの二次試験も突破できたらはれて資格を取得できます。

本記事では、一次試験に焦点をあてて、私たちがどのように勉強したのかをご紹介していきます。

私たちは2018年のワインエキスパート試験を受験しました。ちょうどその年からCBT方式(コンピューターでの解答)に変わるということで、とまどう部分もありましたが、一斉に行う筆記試験よりも緊張しなくてすんだのはよかったのかなと思います。

ワインエキスパート試験に申し込んだのは、たしか春ごろ。ソムリエ教本と新年度の参考書がそろってからゆっくり勉強をスタートして、6月〜8月の約3ヶ月間は、夫婦ともに試験勉強が中心のライフスタイルでした。

ワインエキスパートの試験対策のコツ

一次試験に関しては、ワインスクールなどには行かずに独学でがんばってみようとふたりで話して、毎日コツコツと学習を続けていました。8月半ばと下旬の2回分を自分たちで予約して、当日も一緒に会場に行き受験しました。

試験自体は7月下旬から受けられますが、傾向をチェックして対策できるという意味では、私たちは8月半ば〜の遅い時期に2回受験することにして正解だったかなと思います。

現在はコンピューターでの試験が終了すると、即時合格発表がされるとのこと(私たちのときは後日発表だったので、試験後にふたりで出た問題をそれぞれ思い出しながら、答え合わせをした記憶があります…)。

1回目に出た問題が2回目にも出る、という可能性もあります。不安だった問題や分からなかった問題はメモしておいて、次は必ず答えられるようにしておく、というような対策もしておいて損はありません。

また試験時間は70分で、その間に120問を解かなくてはなりません。正確であることも大事ですが、スピードもとても大事。問題が出たら反射的に答えられるようにしておくこと、ペース配分も考えながら最後に見直しの時間を取れるようにしておくことが必要だと感じました。

自分に合った勉強のスタイルを選ぶ

さて、ワインエキスパート試験の勉強をするにあたり重要なのは、自分に合った勉強のスタイルを選ぶということです。

参考までに私たちふたりのスペックと異なる勉強スタイルを書いておきます。

…基本的に勉強するのが好き。反復練習はやや苦手だけれど、テキストをじっくり読んだり、いろいろな情報を一つにまとめたり、机に向かってノートを書いたりするのが得意。

【実際に行った勉強スタイル】                

参考書とソムリエ教本をベースにノートをつくり、さらに重要な箇所を追記しながらゆっくり覚える。文章はしっかりと読み込み、地図や図解はイメージとして丸ごと覚える。

…机に向かって勉強するのは嫌い。頭のなかで物事を順序立てて整理したり、現状を分析しながら最短ルートを考えるのが得意。 

【実際に行った勉強スタイル】             

とにかく空き時間に集中して問題を解きまくり、実践しながら覚えていく。テキストや教本を読むのは最小限にするかわりに、自分が納得いくまで調べたりしながら理解を深める。

人それぞれ得意不得意や好き嫌いがあると思います。勉強しながら「こちらの方が進むなあ」「これだと何度見ても覚えられない」など感じられるときは、効率をアップさせるチャンス。うまく取捨選択しながらすすめていきましょう。

それでは、具体的な勉強法について、5つにまとめて書いていきます。

1. まずはソムリエ教本を読み込む

試験に申し込むと、ソムリエ教本が送られてきます。すべての問題はここから出るので、できることなら必ず一回は目を通してみてください。また過去問などを解いているときに分からなかったものは、面倒でも教本の中から該当部分を探してその前後を読むことで理解度が上がります。

私たちの場合は二冊届いたので、一冊はすべてのページを切り離して、国ごと、テーマごとにクリップをつけてファイリング。外出時にも勉強している範囲のページを持ち歩き、常に読むことができるようにしていました。

ちなみに私は活字を読むのが大好きなので、休憩時間にも移動時間にも、時間があれば教本を読み続けていました…。特に歴史や地理についての文章は、読みものとしてもとてもおもしろかったです。特定の好きなテーマ、ジャンルがあれば、そこを中心に読み込むというのもありかなと思います。

最新版の試験対策用テキストについては、こちらもどうぞ。

2. 自分に合う参考書で要点をチェック

勉強するときには、手元に一冊は必ず参考書を置いて、自分だけのノートをつくって復習できるようにするのがおすすめです。

ワインエキスパート試験の学習ノート

私たちは、杉山明日香さんという方の「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座」を参考書、問題集ともに購入して、これらとソムリエ教本をベースにしながら勉強をすすめていきました。

写真は、私が実際にルーズリーフにまとめたもの。参考書をコピーして切り抜き貼り付けて、必要な部分は手書きで追記したり、覚えにくいものは蛍光ペンやカラーペンでチェックしたり。すべての勉強を終える頃にはA4二冊分のファイルができあがりました。

ちなみに夫は普段の仕事が多忙すぎるため、帰宅してからの夜時間や休日は、平日に私がまとめたこのファイルを一緒に見て、問題集を解いたり、試験対策の動画を見たりするというスタイルにしていました。

個人的に、上記の参考書と問題集のよかったところは、毎年さまざまな変更が加わるソムリエ教本に則り、最新の情報が反映されているところ(その分、発売される時期は少し遅め)。あとは、覚えるべきポイントが簡潔にまとまっているところです。

地図帳もついていて、産地やブドウ品種などの名称だけでなく、場所もあわせて覚えることができました。問題集も、バランスよく難易度もちょうどよい感じでとても使いやすかったです。

最新版はこちら。

ほかにもいろいろな参考書や問題集が出ているので、書店などで実際に中身を確認して、いちばん合いそうだなと思うものを選ぶのがよいかなと思います。

私は最新版のテキストを見て短期集中で勉強するのが合っていると思いましたが、夫は「最新版でなくても早めに一冊は用意しておいて、ワイン概論、酒類飲料概論とかの変更が少ない部分からやるのもありだったかもね」と話していました。

3. 試験対策サイトでとにかく問題を解く

参考書とソムリエ教本をベースに順番に学習していくときに大いに助けられたのが、試験対策サイトです。

有料でもためになりそうだなと判断して申し込んだのが、ワイン受験.comというサイトです。このサイトは、ワインスクール講師の山崎和夫さんという方が運営されていて、各テーマ(および国)の概要説明、動画、問題集、模擬試験まで試験に必要なあらゆる事柄が網羅されています。

一日一問メルマガや単語帳は無料で利用でき、これだけでもかなり役立ちます。問題集や模擬試験、動画を利用するのは有料ですが、知らない問題をたくさん解いていきたい私にはぴったりでした。

勉強の仕方や各項目の重要度、教本の改訂部分も教えてくれるので、ソムリエ教本をベースに勉強したい方にも合うかなと思います。

朝起きたらまずはメルマガや単語帳で少しでも問題を解く、日中は空いた時間で問題集に取り組む、定期的に模擬試験を受けて進捗をチェックする、夜寝る前に講座に目を通す。これを日々続けることで、コンピューター試験にも確実に慣れることができると思います。

4. 暗記にはゴロ合わせを活用

各国の地名、産地呼称、ブドウの品種(とシノニム)…とにかくあらゆることを暗記する必要がありますが、興味がないとなかなか覚えられません。そこで活用したのが、定番ですが「ゴロ合わせ」。

暗記の必要なものに関しては、神戸のワインバー、Takamocori のオーナーさんが運営されている「ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!」というサイトに大変お世話になりました。

ソムリエ教本にのっているあらゆる項目を地図やイラストつきでまとめてあり、とても分かりやすく楽しいです。特にフランスの格付け(シャトー名を覚えなければならなくて、途方にくれました…)などはこのサイトのおかげで頭に入れることができました!

最初に参考書とソムリエ教本を使ってノートをつくる→「ワイン受験.com」の概要を見て、重要なところをメモ、追記する→「ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!」の該当ページを見て、楽しく理解する→問題集を解く、というのが一連の流れでした。

そのほか、自分が覚えやすいようなインパクトのあるオリジナルゴロ合わせを考えて、ノートに書き込むのもあり。このときに覚えたいろいろな語呂は、3年たった今でも意外と役に立っています。

語呂で覚えるをテーマにしたテキストなども発売されていますので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。

5. 試験対策のYoutubeを繰り返し見る

最後に、移動時間や家事をしている間など「ながら」勉強で活用していたのが試験対策のYoutube動画です。

今はいろいろな方がSNS等で試験対策プログラムを発信されていると思いますが、私たちが見ていたのはYoutubeでワイン講師の故・小林史高さんが解説をする「Sommelier For Free ワイン講座」という動画でした。

9年前の動画なので内容はやや古いものもあるのですが、この方の穏やかな語り口、分かりやすい説明がとても好きでした。机に向かいたくないとき、モチベーションを上げたいときにも、「今日はどれを見ようかな?」と探しながら繰り返し見るのが習慣になっていました。

現在、同じ「Sommelier For Free」から2023年バージョンの動画が配信されています。別のワイン講師の方が説明されている試験対策用の動画ですが、最初から通して見続けてしまうくらいおもしろい!

受験の予定がない方でも、ワインが好きな方にはおすすめ! これを見ているだけでワインについての知識がかなり深まると思います。私もまたしばらく、順番に見てみようかな…。

さいごに

私たち夫婦がワインエキスパート試験に合格するために、実際に行った勉強法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

私は適度に仕事をセーブしながらの勉強だったので無理なく取り組めましたが、夫は朝8時から夜22時までひたすら仕事をしていて、勉強できるのは平日の夜と週末だけ。それでも、好きなことだからこそ情熱を持って努力できたのだと思います。

限られた時間のなかで一緒に勉強をして、問題を出し合ったり、ワインを飲みながらテキストを確認したり…。大変でしたが、今ではそれらすべてがよい思い出です。

この記事をご覧になったみなさんが、楽しく試験対策の勉強に励み、無事に合格できることをお祈りしています!

テイスティングの二次試験についての記事はこちらからどうぞ。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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