【薬膳おつまみレシピ17】若竹煮【春の料理】

器に盛りつけられた若竹煮
食とお酒

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季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ17
若竹煮

今の時期にぜひ味わっておきたい食材といえば、たけのこ! スーパーなどでは1年中手に入る食材ですが、採れたてのたけのこのおいしさはやはり格別です。

今回レシピでご紹介する煮物はもちろん、炒めもの、炊き込みごはんなど多彩な調理で、その香りと甘みを存分に楽しんでみませんか?

器に盛りつけられた若竹煮
春を感じる和食の定番メニュー

若竹煮の作り方

〔材料(作りやすい分量)〕

たけのこ(茹でたもの) 150g
生わかめ 30g
だし 400cc
塩 少々
うすくち醤油 大さじ2
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
木の芽 適量
飾り用の麩(あれば) 適量

お皿に乗った生のたけのこ
朝採りのたけのこがおすすめ

〔作り方〕

1.たけのこを、穂先部分はくし切り、根元部分は厚さ1.5cmの半月切りにする。わかめはさっと洗い、適当な大きさにカットする。
2.鍋にたけのこ、だし、塩を入れて強火にかける。煮立ったらアクを取り除き、うすくち醤油、酒、みりんを加える。
3.再び煮立ったら弱火にして、10〜15分煮る。わかめを加えてさっと煮たら火を止める。
4.器に盛りつけて、木の芽と飾り用の麩をトッピングしたらできあがり。

鍋で調理中のたけのこ
強火で煮立ててアクをとる

薬膳メモ

たけのこは身体の余分な熱をとり、利尿作用でむくみを解消してくれるほか、食物繊維が豊富に含まれていることから便秘解消にもよい食材とされています。

水溶性の食物繊維が豊富なわかめとあわせて食べると、より効果的です。

料理をおいしくする+1のアイデア

わかめは乾燥タイプではなく生のものを使うと、シャキシャキとした食感を楽しめます。トッピングには木の芽やカラフルな飾り麩のほか、茹でた絹さや、飾り切りしたにんじんなどの野菜で彩りを添えても。

合わせたいのはこんなお酒

だしの旨みを含んだたけのこには、ほどよく芳醇な香りもあるフレッシュな生酒を合わせるのがおすすめ。またほかの山菜と同様、食材の持つ独特の味わいに負けない、お米の個性を生かした純米酒もよく合います。

日本のワインとの組み合わせも、試してほしいもののひとつ。たとえば山梨県を中心に栽培されている「甲州」というブドウを使った白ワイン。吟醸酒を思わせる爽やかな香りを持つすっきりタイプなら、違和感なく合わせられるはず。

例えばこちら↓

麒麟山 ぽたりぽたり きりんざん 越淡麗〔新潟・麒麟山酒造〕

日本酒麒麟山ぽたりぽたりのボトル
地元阿賀町産の越淡麗を使用

「なすと香味野菜のからし醤油和え」の記事でも取り上げた麒麟山酒造から、酒米「越淡麗」を使って仕込んだ純米吟醸生原酒をピックアップしてみました。

新潟に住んでいたころ(大学時代)からお気に入りの「ぽたりぽたり」シリーズ。

ブルーボトルは、酒米「五百万石」使用のグリーンボトルとはひと味違う、柔らかな飲み口が特徴的です。

しぼりたて生酒らしいフレッシュさとおだやかな酸味がバランスよく、こちらも好み…! しっかり冷やして、たけのこや山菜に合わせていただくと最高です。

次回もどうぞお楽しみに!

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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