台北・建国暇日花市場にお出かけ
花とグリーンに癒される週末

台湾あれこれ

「ミニュイの台湾シリーズ」について

ライターおよび料理家である筆者が、台湾の食や文化を現地で学ぶ「ミニュイの台湾シリーズ」。日本にいる頃にはじめた旅ごはんとお酒にまつわるソロプロジェクト「Minuit(ミニュイ)」の活動として、主に本サイトにて発信を続けています。

自身の目で見て体験する現地での生活、食文化、お出かけ先や旅行先でのあれこれを、写真とともにご紹介していきます。詳しくは第一回記事(台湾の食と文化を伝える、ミニュイの台湾シリーズ)をご一読ください。

週末限定のフラワーマーケットへ

台湾には、食材だけでなくいくつかの専門ジャンルに特化した市場があります。そのなかでも、人々が気軽に訪れることのできる場所といえば…花市場!

今回は、台北にある大きな花市場のひとつ、建国暇日花市場をご紹介します。少し前に、チャオさんの案内でじっくりと見てきました。

建国暇日花市場は、毎週土日にのみ開催されているフラワーマーケットです。MRT「大安森林公園」駅からは歩いて15分程度。近くの大安森林公園とあわせてのんびり散策を楽しむのもおすすめ。

営業時間は午前9時頃〜夕方18時頃までとなっていますが、お昼前後から夕方にかけてのもっとも賑わう時間帯に訪れると、ローカルな市場らしさをより満喫できるかなと思います。

花市場は、高架下のスペース(ふだんは駐車場)に長く伸びていて、通路の両端にたくさんのブースが連なっています。お店によって売っているものはさまざまです。

何も買わずに眺めて楽しむのももちろんOK。高架下にあるおかげで天候を気にする必要がないため、観光ルートのひとつに加えておいて、雨が降ったときなどに訪れるのもいいかもしれません。

台湾では、おうちのバルコニーや庭などはもちろん、カフェやレストラン、ショップなど、あらゆる場所で鉢植えや観葉植物に出合うことができます。この花市場に来るたびに、「ああ、台湾の人はほんとうに花やグリーンが好きなのだなあ」と実感します。

台湾らしいカラフルな植物がいっぱい

市場に入るとまず目に入るのは、暑い地域ならではのカラフルなお花の数々。小さな鉢から大きめのものまで、多彩な色やタイプがずらり!

台湾原産のお花だけでなく、ハーブや多肉植物、メキシコなどから輸入された珍しい植物、天井に届きそうな大きな樹(!)、手のひらにのるサイズの可愛らしい飾り鉢などを販売しているブースも。バラエティに富んだ顔ぶれは、見ていて飽きません。

日本風の盆栽、苔の飾り鉢は台湾でも人気のようで、たくさんのブースで目にしました。洗練された涼しげな雰囲気が魅力のアイテム、私も見るたびにほしいな、と思い続けています。

ハーブやスパイス類の専門店でとりわけよく見かけるのが、唐辛子! 実際に収穫して使うことができる食用の唐辛子もたくさん売っています。

台湾では、唐辛子は市場で安く買うことができるため、私たち夫婦は購入しませんでしたが…。自分で育てたものを収穫してお料理に使うのは、とても楽しいですよね。

そのほか、生花も買いやすい値段と量で販売されています。お店の前を通るだけで、百合やバラの花の芳しい香りが漂ってきて、思わずうっとり。

台湾のお茶やおみやげアイテムも販売

植物のほか、お茶やドライフルーツ、ハチミツなどおみやげに持ち帰れそうな農産物もいっぱい。試食や試飲ができるブースが多いので、気になるものがあれば試してみてはいかがでしょうか。

喉が渇いたら、その場でドリンクをオーダーして飲むこともできます。「冬瓜茶(トウガン茶)」や「金桔檸檬(キンカンレモン)」など、台湾らしいフレーバーを味わってみるのもおすすめです。

歩いていて見つけた「SOS植物救急ステーション」。傷んだり原因不明のトラブルが発生したりした鉢植えを持ってくると、無料でみてもらうことができるようです。購入した後も、こうして気軽に相談できる場があるのは嬉しいですね。

花にまつわる雑貨アイテムも充実

お花関連の雑貨アイテムが充実しているのも、この花市場の特徴。花瓶や鉢、土といった実用的なもののほか、茶器や木製品、かごなど普段使いできるグッズも豊富にそろいます。

安心してお買い物を楽しめる台湾ですが、お店によって商品のクオリティや状態は異なります。購入する前には、傷やこわれた部分などがないか、しっかり確認するのが鉄則です。

根気よく探してみると、意外な場所で掘り出しものを見つけることができるかも。蚤の市に来たようなつもりで、楽しんでみてくださいね。

建国暇日花市場で買ったもの

私たちが購入したのは、レモンバームとタイムの小さな鉢(訪れたのは2020年6月頃)。チャオさんが紹介してくれたハーブ専門店で、実物を見て選びました。

ドリンクやお料理、飾りなどいろいろな用途で利用できるハーブは、おうちにいくつかあるととても便利です。

ほかに、インド原産のハスの葉をひとつ購入。こちらは、水の入ったグラスに浮かべて眺めることができる小さな植物です。

店員さんは、花が咲くところも楽しめるようにと、つぼみのたくさんついたものを選んでくださいました。

はしからはしまでゆっくり見てお買い物をして、滞在時間は約1時間。次回は生花や苔玉を買って帰るのもいいな、と思いつつ、市場を後にしたのでした。

さいごに

花市場のすぐ隣には、同じく週末限定で開催されている「玉市場」もあります。花市場よりローカルでディープな雰囲気ではありますが、時間があれば少し覗いてみては?

歩いているだけで、リフレッシュ&リラックスできてとても良い気分になれる花市場。秋にはどんな植物が並ぶのかしら。近いうちにまた訪れて、季節の移り変わりを眺めてみたいと思っています。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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