台湾料理とカクテルで
アペリティフを台湾流に楽しむ夕べ

台湾あれこれ

「ミニュイの台湾シリーズ」について

ライターおよび料理家である筆者が、台湾の食や文化を現地で学ぶ「ミニュイの台湾シリーズ」。日本にいる頃にはじめた旅ごはんとお酒にまつわるソロプロジェクト「Minuit(ミニュイ)」の活動として、主に本サイトにて発信を続けています。

自身の目で見て体験する現地での生活、食文化、お出かけ先や旅行先でのあれこれを、写真とともにご紹介していきます。詳しくは第一回記事(台湾の食と文化を伝える、ミニュイの台湾シリーズ)をご一読ください。

台湾グルメとカクテルを組み合わせて

建国暇日花市場をめぐった後、少し早めにレストランTUAへ到着。チャオさんが私たちに用意してくれたのは、初夏の夕暮れにぴったりなお酒とおつまみでした。

カラフルトマトのマリネ。皮をむいたミニトマトにワインヴィネガーと干し梅が加えてあり、甘酸っぱくてさわやかです。自分でつくるマリネとは少しテイストが違って、梅の風味がまろやかでとてもおいしい!

ミニ魯肉飯は、油飯(おこわ)にたっぷりの魯肉、しいたけ、厚切りのからすみがのった贅沢なごはん。ほんの少しのせた刻みねぎが、ピリッと効いています。

街角で食べる、いわゆる小吃な魯肉飯も大好き。でも、この豪華バージョンはもはや別物? ぱくぱく食べてしまうにはもったいなくて、大切に一口ずついただきました。

料理に合わせたお酒はこちら

おつまみに合わせたお酒は2種類。夫はスペイン・ガリシア地方のジンをまずはロック、途中からソーダ割りで。ふわっと華やかなお花&ハーブの香りにうっとりする1本でした。

私はフランスのドライキュラソーに、オーガニックの芳しい香水檸檬とソーダを加えて。こちらはフルーティななかにオレンジピールのビター感もある、大人な味わい。

お店を出たり入ったり忙しく動いているチャオさんに申し訳ないと思いつつ、しばしふたりでのんびり…。「これはジンに合うね」「こっちはオレンジキュラソーにもいける」など夫と感想を話し合いながら、ゆっくりとした時間が流れていきます。

友人を交えて、ワインが主役のディナー

ふたりアペリティフを楽しんだ後は、チャオさんとほかのお友だちも合流してディナー。この夜は、ワインとお料理のマリアージュを楽しむ会になりました。

フランス・ブルゴーニュのピュリニーモンラッシェには、台湾の家庭料理「鹹蛋炒竹筍」を。塩漬けしたあひるの卵とたけのこを炒めたお料理は、バターみたいな香りとコクがワインにぴったり。

たけのこを炒める前に、鹹蛋の黄身の部分をフライパンに入れて、ムース状になるまで弱火でじっくり炒め続けるのがおいしさのポイントだそう。私もおうちで真似して作ってみよう!とメモ。

メインには、台湾料理に中東のエッセンスを加えたラムの煮込みが登場。「羊が好きだけど、台湾では火鍋以外食べる機会がないんだよな…」と嘆く私たちふたりに、チャオさんが用意してくれたのでした。

骨からするっと外れるほど柔らかいお肉に、トマトベースのスパイシーなソースがよくからみます。

下に添えた青菜を一緒にいただくと、とろとろ&しゃきしゃきのバランスが最高!トッピングに添えたヨーグルトのさわやかな酸味も、欠かすことのできないエッセンスです。

こちらのお料理には、フランス・ジュラのビオワイン、Anne & Jean-Francois Ganevat という造り手のDe Toute Beauté を投入。

ガメイとピノ主体ながらスパイシーな味わいもあり、独特の素朴な土っぽさがお料理を引き立ててくれる一本でした。

夜が更けるほどに、お酒のボトルがどんどん増えていきます。台湾華語でのおしゃべりはまだまだ得意ではないのですが、こうして気楽に話せる友人がいるのはほんとうに幸せなこと。

最後はデザートをみんなでシェアしてウイスキーまでいただき、しっかり酔っ払って帰宅。アペリティフからはじまりディナー、食後のデザートタイムまで、新しい発見の多い一日となりました。

さいごに

台湾の街ではいつでも気軽に小吃を楽しむことができますが、おいしいお酒とともにそれを味わう場所を探すとなると、少し難しいのが現状。けれど、自分でも簡単に再現できる台湾料理はたくさんあります。見慣れない食材にもどんどん挑戦して、好きなお酒との組み合わせを試して…おうちアペリティフの時間を充実させていきたいなと思っています。

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