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【立秋】台湾のクラフトビールに合う
マコモダケと白きくらげの薬膳スープ【二十四節気の料理レシピ】

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ
食とお酒

「台湾でたのしむ二十四節気」について

「台湾でたのしむ二十四節気」は、台湾・台北で暮らす筆者が季節の暮らしや料理について記録していく2本立て記事のシリーズです。

毎回、ひとつめの記事では、その時期におすすめの過ごし方や食べるとよい食材などを、東洋医学および薬膳の考え方にそって記しています。またあわせて、実際に食材を購入した台湾の伝統市場やスーパーマーケット、ファーマーズマーケットなどもご紹介。

立秋編ひとつめの記事は、下記のリンクからご覧くださいませ。

【二十四節気の料理13】立秋の時期に、マコモダケと白きくらげの薬膳スープ

今回は、秋に食べたい「マコモダケと白きくらげの薬膳スープ」をご紹介します。

台湾では茹でてサラダにしたり、炒めものにすることが多いマコモダケ。クセがなく歯ごたえがよいので、スープにしてもおいしくいただくことができます。カロリーが低い食材なので、ダイエットしたいときにも強い味方になってくれそうです。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ

デトックス作用があり身体の熱を冷ましてくれるマコモダケに、肺をうるおす白きくらげ、滋養強壮作用の高いクコの実を組み合わせたスープ。干し貝柱と干ししいたけでとっただしは、あっさりしているけれど滋味深くてやさしい甘みを感じられます。

つるんとした口あたりの白きくらげ、フルーティーなクコの実もよいアクセントになって、するすると飲めてしまいます。

本サイトでは、季節の食材を使った薬膳おつまみレシピも公開中。こちらもよろしければどうぞ。

マコモダケと白きくらげの薬膳スープのかんたんレシピ

【材料(つくりやすい分量)】

マコモダケ2〜3本、白きくらげ適量、クコの実適量、干し貝柱(小)5〜6個、干ししいたけ(小)4〜5個、紹興酒少々、塩こしょう少々、うすくち醤油少々

【作り方

1. 干し貝柱としいたけはそれぞれ1〜2カップ程度の水に浸して冷蔵庫に半日以上置き、戻しておく(乾燥タイプの白きくらげを使う場合は、同様に水で戻す)。クコの実は、少量の水に30分ほど漬けて戻す。生の白きくらげはさっと洗って水を切り、手で適度な大きさに裂く。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ 白きくらげの下処理

2. マコモダケの緑の部分を包丁でカットしてとりのぞき、さらに白い部分の皮をむいてひと口サイズに切る。戻したしいたけを細切りにしておく(戻した水は使うのでとっておく)。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ マコモダケのカット

3. 大きめの鍋に、戻しておいた貝柱としいたけを水ごと入れる(鍋の大きさによって量を加減する)。紹興酒、塩こしょう、うすくち醤油を加えて、中火で沸騰させる。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープのだし

4. ガスを中弱火にしてから鍋にマコモダケを加えて、フタをして5分ほど煮る。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ

5. フタを開けて白きくらげと戻したクコの実を加え、5分ほど煮る。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ

6. 全体を軽く混ぜた後、味をみて、必要であれば塩こしょうを加えてできあがり。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープ

※つくるときのポイント

干し貝柱と干ししいたけは、戻す前にさっと洗って表面の汚れをとってから水に浸しましょう。今回、貝柱は迪化街の乾物屋さんで購入した日本産の小さめサイズ、しいたけはオーガニックスーパーで購入した台湾の小ぶりのものを使っています。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープのだし

スープづくりに取りかかる前にクコの実も戻しておきます。クコの実はレシピどおりに水で戻してもよいですし、風味を豊かにするために紹興酒や米酒で戻すという方法も(デザートに使うときにはワインやブランデーを使うのがおすすめ)。

マコモダケと白きくらげの薬膳スープに合わせたお酒

貝柱としいたけのWだしをベースにしたあっさり系の薬膳スープにお酒を合わせるなら、紹興酒をはじめとする黄酒(ファンジョウ)が定番です。でも今回はちょっとユニークな台湾のクラフトビールを見つけたので、新しいペアリングを試してみることにしました。

私たちが選んだのは、台湾東部の宜蘭にあるブルワリー、Jim & Dad’s Brew Company(吉姆老爹啤酒工場)が手がける「白鷺紅茶小麥啤酒(EGRET BLACK TEA WEIZEN)」。同じ宜蘭にある茶園・正福茶園とのコラボレーションにより生まれたこの1本は、「白鷺(台茶17号)」という品種の紅茶を使ったヴァイツェンタイプです。

二十四節気の料理レシピ 立秋 マコモダケと白きくらげの薬膳スープに合わせる台湾のクラフトビール

小麦を使ったいわゆる白ビールなので、口あたりは柔らかくなめらか、とても飲みやすい仕上がりとなっています。飲んだ後に鼻に抜ける華やかな紅茶の香りがさわやか! 余韻として残る独特の苦みも、くせになります。

調味料はできる限りひかえめにして、ベースのだしとマコモダケ、白きくらげ、クコの実の風味を生かしたのが功を奏したよう。ひと口スープを味わってはビールを飲み、「びっくりするくらい合う!」とふたりで盛り上がったのでした。

さいごに

乾物さえ戻しておけば、材料を鍋に入れるだけですぐにできあがる簡単なスープです。まずはレシピのまま試していただきたいのですが、ちょっと物足りないなあというときは、鶏ささみや鶏手羽、細切りにした豚肉などを加えるのもおすすめ! 中華らしく仕上げるなら、金華ハムなどもよいですね。貝柱としいたけにお肉のだしが加わり、複雑な旨みを楽しむことができるはず。

秋に食べたい料理レシピ、こちらもよろしければどうぞ。

本サイトでは、台湾生活のなかでみつけたおいしいものやおもしろいスポット、現地の人々に教えてもらった素敵な文化などを記録する「ミニュイの台湾シリーズ」も連載中。

ブログでは、夫婦ふたり暮らしの台湾でのささやかな日常を綴っています。まずはこちらの記事からどうぞ。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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