【薬膳おつまみレシピ18】
あさつきと絹さやのしょっつる和え【春の料理】
季節の食材でつくる薬膳おつまみ
薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。
薬膳おつまみレシピ18
あさつきと絹さやのしょっつる和え
すっかりあたたかくなり、青果店やスーパーマーケットに並ぶ野菜の顔ぶれも、春から初夏へと少しずつ変化していますね。
今回は、旬のあさつきと絹さやを使ったおつまみをご紹介します。秋田の魚醤「しょっつる」とゆず胡椒を加えてさっと和えるだけの簡単レシピ。しゃきしゃきとした食感のなかに辛みがピリッと効いていて、後をひくおいしさです。
あさつきと絹さやのしょっつる和えの作り方
〔材料(作りやすい分量)〕
あさつき 50g
絹さや 50g
塩 適量
しょっつる 大1/2
ゆず胡椒 少々
ごま油 少々
かつおぶし 適量
〔作り方〕
1.あさつきはよく洗い、根のひげ部分をカットする。絹さやは洗って筋をとっておく。
2.あさつきと絹さやを熱湯(塩を入れる)で30秒〜1分茹でたらざるに上げ、氷水で冷やす。
3.ボウルにしょっつるとゆず胡椒、ごま油を加えて混ぜ合わせる。水を切ったあさつきと絹さやをさっと混ぜたらできあがり。
4.器に盛りつけて、かつおぶしをトッピングする。
薬膳メモ
薬膳の世界では、あさつきの新芽はネギ同様に身体をあたため、血行促進・疲労回復の効果が期待できるといわれています。また絹さやは、身体の余分な水分を排出して胃腸のはたらきを助けてくれるデトックス食材でもあります。
料理をおいしくする+1のアイデア
季節野菜のおいしさを味わうためのおつまみですが、ボリュームがほしいときは鶏ささみや油揚げなどをプラスするのもあり。クセのあるしょっつるの風味が苦手な場合、または手に入らない場合は、醤油やポン酢で代用してもOKです。
合わせたいのはこんなお酒
きれいな水でつくられたすっきりテイストの日本酒は、あさつきや絹さやのフレッシュで繊細なおいしさを引き立ててくれるはず。先回の記事に続いて、新潟の地酒をピックアップしてみました。
日本酒以外で選ぶなら、軽めで少しだけ苦味のあるビールがおすすめ。例えばクラフトビール系なら、新潟が誇る地ビール・エチゴビールはいかが?
こしひかりを使ったビールやIPA、ヴァイツェンなど繊細な味わいのものが多く、どれがいちばん合うか飲み比べてみるのも楽しいと思います。
例えばこちら↓
菅名岳 特別純米酒 九 CUE〔新潟・近藤酒造〕
新潟県五泉市の蔵元「近藤酒造」が、地元の酒販店と協力して「越後泉山会」を結成したことから生まれた「菅名岳」。
五頭山系の名峰・菅名岳の中腹に湧き出る「どっぱら清水」を仕込み水にしているのが特徴です。それも「寒の入り」から九日目、一年でもっとも水が澄むといわれる日に汲む「寒九の水」を使用しています。
同蔵から期間限定でリリースされるのが「菅名岳 特別純米酒 九 CUE」。蔵元が自ら育てた酒米「越淡麗」を100%使い、55%まで精米しました。新潟らしくするりと飲める辛口ながら、お米のふくよかな旨味も堪能できる美酒!
ちなみに菅名岳は、本醸造もすっきりしていて食中酒にぴったりです。好みに合わせてチョイスしてみてくださいね。
次回もどうぞお楽しみに!
注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。