豆皿おつまみと日本酒で…
幸せな晩酌タイムのアイデア

食とお酒

簡単につくれる季節のおつまみを用意

今日はおいしい日本酒をゆっくり飲みたい。そんな日は、豆皿おつまみの出番! 季節の食材をささっとシンプルに調理したら、食材のカラーや調理法に合わせて好みの器を選び、ちょっとずつ盛りつけていきます。

今の時期なら、初夏らしく涼しげなガラスの小鉢、ホワイトやベージュの豆皿などを組み合わせて、軽やかなムードでまとめるのもひとつのアイデア。

最初にすべての料理を盛りつけてしまえば、途中で何かを作る手間もなく、後片づけも楽に済みます。

お気に入りの豆皿をちょこちょこ並べて

夕方の明るいうちから晩酌タイムを始めることにしていた私たち。前日に市場で新鮮な食材を買い集めて、時間のかかるものだけ先に下ごしらえしておきました。当日は、切ったり混ぜたり、必要なものをさっと焼いたりするだけ。

バランスよく器を並べて、お酒を用意したらまずは乾杯。ビールをごくごく飲みつつ、どれから食べようか、夫とあれこれおしゃべりする時間もまた楽しいのです。

《この日のメニュー》

スギのお造り

台湾で獲れる海鱺(ハイリー、日本名でスギ)のお造りをそごう(日系デパート)で見つけて、買ってみました。食感はカンパチに似ていますがもっとサックリしており、脂ものっていておいしかったです。

たけのこバター醤油ソテー

市場で購入したたけのこを鍋で下ゆでしてから、食べやすい大きさにカットして、バターで軽くソテーします。仕上げにお醤油をたらしてほんのり焦げ目をつけたら、カツオの糸削りを添えて完成。

ゆで空豆

台湾のそら豆は厚みがなく、色も淡め。皮に切れ目を入れてから熱湯で塩ゆでし、ざるにあげて熱がとれたら皮をむいて。食べる直前に白胡椒をひくほか、粉チーズやレモンソルトをかけるなどの応用もききます。

長芋とろろのあおさがけ

長芋の皮をむいてすりおろし、出汁とお醤油を混ぜたものをかけるだけ。長芋は海藻系とも相性がよいので、今回はあおさ海苔をトッピングしました。七味唐辛子や炒りごまを加えても美味。

からすみ

台湾の迪化街で購入したからすみを使用。皮をむいたものをフライパンに入れて、日本酒をふりかけて両面に火を通します。今回は薄切りにしただけですが、バーナーがあれば表面を炙るのもおすすめ。

ゆで鶏の納豆昆布と梅肉添え

塩とお酒が入った熱湯で鶏の胸肉を茹でて、冷めるまでふたをして放置。取り出して水気を拭き取り、薄切りに。器に盛りつけたら納豆昆布と梅肉を添え、好みのバランスでつけながらいただきます。

金針菜とちりめんじゃこ

台湾では生の金針菜がふつうに手に入るのが嬉しい。柔らかく若いものはそのまま洗って、さっと塩ゆでしたら食べられます。ごま油にうすくち醤油を加え、乾燥ちりめんじゃこと和えるだけのスピードメニュー。

ホワイトアスパラのごま和え

ホワイトアスパラはむいた皮とレモン果汁を入れた熱湯で下ゆでします。串が通る固さになったらざるにあげて冷やし、一口サイズにカット。練りごま、はちみつ、塩、ごま油でソースを作り、よく絡めればできあがり。

大好きな日本酒をじっくりと味わう贅沢

プレミアムモルツビールで乾杯した後は、日本から持ち込んだ、大切な日本酒を。福島の廣木酒造がつくる希少銘柄「飛露喜 純米大吟醸」は、お酒好きの義両親からもらったものです。

「飛露喜」はもともと大好きで、特別純米や純米吟醸は何度も飲んでいるものの、この純米大吟醸ボトルは覚えている限りはじめて!

吟醸香はしっかりあるのに、飲み口は軽快でなめらか。食材の味わいを邪魔しないするする系なので、気をつけて飲まないとすぐ飲み干してしまう…! 上品で透き通るようなイメージの美酒に、ふたりで終始うっとりしていたのでした。

旅先でつくった、世界にひとつの酒器

酒器をコレクションするのは、ふたり共通の趣味のひとつでもあります。このときの酒器は、数年前、石川・金沢に旅をしたときのおみやげ。

九谷焼の窯元で絵付け体験ができると聞いて、工房にお邪魔しました。ふたりでとっくりとおちょこに絵付けをして、その難しさに四苦八苦したのは良い思い出です…。

私の拙いイラストも可愛く仕上げてもらい、大満足! 今ではお気に入りの酒器として活用しています。

豆皿×日本酒の会、シメはからすみ蕎麦

豆皿のおつまみを日本酒とともにゆっくり味わった後は、和な麺料理で締めたいところ。おすすめは、からすみ蕎麦です。

からすみは、薄切りとすりおろし(またはみじん切り)の二種類を用意。素朴な味わいの出雲蕎麦をゆでて、しっかりと水を切り、オリーブオイルと塩、からすみのすりおろし、あれば柚子やレモンの果汁を少し加えてしっかりと混ぜます。

器に盛りつけたらたっぷりの大葉千切りと刻みのり、からすみの薄切りをのせて完成。そばつゆで食べるよりもさっぱり、でもさらにお酒が進んでしまうはず。

日本酒のボトルが空いたら、気分を変えて、焼酎をロックでいただくのもいいですね。

さいごに

チーズやナッツ、エイヒレに塩辛…。豆皿にのせるものは、料理以外のおつまみフードにしてももちろんOK! のせる器にほんの少しこだわりを取り入れるだけで、時間をかけることなく、でも特別な気分で晩酌タイムを楽しめるはず。

パートナーや家族、お友達と一緒に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

プロフィール

関連記事一覧