【旅エッセイ】台北で名物グルメ
&松山文創園区でおみやげ探し

旅とエッセイ

〈旅日記1〉 台湾(台北・台中)

6日目 午後〜夕方

短い日程ながらも台中を満喫したふたり。高速鉄道(高鉄)に乗って、お昼すぎに台北に到着。台北で過ごせるのもこの日が最後と思うと、寂しさがつのる。

遅めのランチは江南料理と点心で有名なレストラン、點水樓の懷寧店へ。台北市内にいくつか支店があり、どこも比較的行きやすい場所にある。私たちはもともと路面店が好きなのと、ランチ後に近くの新光三越におみやげを買いに行きたかったので、こちらの店舗をチョイス。

點水樓は、地元の人たちにも人気のあるお店。ここの名物のひとつが、九層塔(台湾バジル)小籠包。バジルが練り込まれた皮は綺麗な緑色をしていて、餡にもフレッシュなバジルがたっぷり入っている。

イタリアンバジルより香りが強いので好き嫌いは分かれそうだけれど、ほかのお店では食べられないユニークな味わい、一度試してみる価値があると思う。ちなみにここは、プレーンの小籠包も皮が薄くてスープたっぷりでとてもおいしい。

食後は新光三越の地下でお買いものをして、そのまま宿泊するホテルへチェックイン。最終日は、デザインホテル好きな私が気になっていたホテル、HOTEL PROVERBS Taipei(ホテルプロバーブズタイペイ)を予約しておいた。

MRTの駅でいうと忠孝復興駅の近く、いわゆる東区の真ん中にあるおしゃれなホテル。日系デパートのそごうもすぐそばにあって、買い物にも交通にも便利な都市型ホテルだ。

私たちが宿泊したのはプレミアムルーム。ラグジュアリーな雰囲気に旅気分が高まる。広さがあるのはもちろんのこと、バスタブやバルコニー、ミニバー、スピーカーなどの設備もばっちり揃っている。

夜市巡りでほとんど外にいるだろうとは思いつつ…ホテルでの過ごし方が旅の満足度を左右するのも事実で、自分(ふたり)好みのホテルを選ぶというのはとても重要なのだ。

かんたんに荷ほどきをして、さっそくお出かけ。館内を散策していると、素敵そうな吹き抜けのバーを発見。時間があるなら、日中からここでのんびりお酒を飲むのもいいなと思う。

お目当ての場所に向かう前に、そごうの近くにある阿宗麺線へ。旅行初日に訪れた西門の店舗はイートインスペースがないのに比べて、こちらの忠孝店は広いスペースに座ってゆっくり味わうことができる。

食事どきではないので、お客さんの姿はほとんどない。コンビニで買った台湾ビールを持ちこませてもらい、さくっと小腹を満たす。帰りがけに、辣椒醤(辛いソース)の瓶をひとつ購入。

MRTに乗った後にしばらく歩いて、目的地の松山文創園区にやってきた。ここはかつてタバコ工場だった場所で、古い建築にリノベーションがほどこされ、今ではアートとカルチャーの一大スポットになっている。

広い敷地内にいくつも建物があり、それぞれに多彩なショップやカフェ、ギャラリースペースなどが設けられている。迷いながらふらふらと歩いてみると、「こんなところにこんなお店があるのか」という発見があっておもしろい。

たとえば、閲楽書店というブックカフェ。もちろん中国語の本が多いのだけれど、洋書や日本語の本、雑誌なんかもちらほら。雰囲気がとてもよいので、お茶やコーヒーをいただきながらここで過ごすのもおすすめ。

メイン棟の中にある松菸小賣所というショップには、メイドイン台湾の雑貨アイテムがたくさん。洗練されたデザイン、可愛らしいカラーリングのものが多くて、眺めているだけでワクワクする。

おみやげには、松山文創園区のオリジナルグッズを。個人的にはいくつか種類のあるマスキングテープがお気に入り。タバコ工場だったこの場所だからこそのプロダクト、そのセンスに脱帽してしまうな。

敷地内には有名書店の誠品 松菸店、そして誠品グループが手がけるホテル「誠品行旅」もある。誠品 松菸店はデパートのようなつくりになっていて、書店だけでなく、アパレル、雑貨、食品などさまざまなテナントが入っている。

私たちも書店にはじまり、各フロアをぐるりと見てまわって楽しんだ。地下部分は巨大なフードコートになっていて、台湾グルメをまとめて味わうこともできそうだ。

ホテルに戻る前に、からすみを買うため永久號というお店に立ち寄る。永久號は東区にある老舗のからすみ専門店。台湾産からすみの試食をさせてもらって、自分たち用と家族・友人用にいくつか購入。買ったそばから、早く食べたくてよだれが出る…。

ホテルに戻って、荷物を整理したり少し休憩したり。いよいよ最後の夜、夜市めぐりに出発!

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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