【薬膳おつまみレシピ02】
加賀太きゅうりのレモン漬け【夏の料理】

食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ02 加賀太きゅうりのレモン漬け

日本には、各地で伝統的に受けつがれている野菜がたくさんありますよね。珍しい種類のものも多く、旅行先ではいつも青果店や市場をめぐって、新たな発見を楽しんでいます。今回は、石川県金沢で生産されている伝統野菜「加賀野菜」のひとつ、加賀太きゅうりを使ったおつまみレシピをご紹介します。

キリッと冷やした夏酒がぴったり

加賀太きゅうりのレモン漬けの作り方

〔材料(2人分)〕

加賀太きゅうり 1/2本 
塩  少々
レモン 1/2個
だし  小さじ1

多彩な調理法で楽しめる加賀太きゅうり

〔作り方〕

1.加賀太きゅうりの皮をむき、中心の種部分をくりぬいて好きな厚さにカットする。
2.全体に軽く塩をしてバットにうつし、冷蔵庫に数時間ほど置いておく。
3.加賀太きゅうりの水分を軽く切り、袋などにうつしてレモン果汁とだしをふりかける。
4.よくもんで、冷蔵庫に再び置いて1時間ほど味をなじませたらできあがり。

塩をふって下味をつけ、余分な水分を抜く

薬膳メモ

きゅうりは身体のなかの余計な水分を排出し、むくみをとってくれる食材とされています。またお肌をうるおしてくれるので、乾燥しがちで悩んでいる人には美肌効果も期待できるかも?

同時に身体を冷やす食材でもあるので、食べすぎには注意して適度な量を楽しんでくださいね。

料理をおいしくする+1のアイデア

甘みがあってみずみずしい加賀太きゅうりでつくるのがベストですが、普通のきゅうりや冬瓜、青瓜などでももちろんOK。食べるときにかつおぶしをふりかけたり、塩こんぶを添えてアレンジをしても良いですね。

合わせたいのはこんなお酒

日本酒なら、ドライで爽やかな飲み口の純米酒のほか、上品な香りの純米吟醸タイプ、辛口のスパークリング日本酒など、合わせられる範囲は広め。

また、柑橘やハーブのフレーバーを持つ白ワインに合わせてアペリティフを楽しむのもひとつのアイデア。ポルトガルの微発泡白ワイン、ヴィーニョ・ヴェルデとの組み合わせもオツです。

例えばこちら↓

天寶一  SPICY夏潤  純米酒〔広島・天寶一酒造〕

ひまわりのイラストが夏らしく爽やか

今回合わせたのは、広島・福山市の小さな酒蔵「天寶一」が夏季限定で販売する、「天寶一  SPICY夏潤  純米酒」。山田錦を60%精米しており、上品でふくよかな味わいのお酒です。

香りはひかえめ、度数は+7と辛口ですっきり淡麗。酸味と甘みのバランスもばっちり。ただドライというだけでなく、夏酒ならではのみずみずしさと軽快さが全面にあらわれている印象です。

天寶一のおすすめ、こちらも。

レシピと言えないほど簡単なおつまみですが、レモンとだしがしっかり効いていて、食べ始めると止まらなくなるはず!

火を使わないので、暑い夏にはうれしいおつまみ。お料理が苦手な方もぜひ試してみてくださいね。

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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