【穀雨】台湾のクラフトビールと味わう
アスパラガスと砂肝のホットサラダ【二十四節気の料理レシピ】
「台湾でたのしむ二十四節気」について
「台湾でたのしむ二十四節気」は、台湾・台北で暮らす筆者が季節の暮らしや料理について記録していく2本立て記事のシリーズです。
毎回、ひとつめの記事では、その時期におすすめの過ごし方や食べるとよい食材などを、東洋医学および薬膳の考え方にそって記しています。またあわせて、実際に食材を購入した台湾の伝統市場やスーパーマーケット、ファーマーズマーケットなどもご紹介。
穀雨編ひとつめの記事は、下記のリンクからご覧くださいませ。
【二十四節気の料理06】穀雨の時期におすすめ、アスパラガスと砂肝のホットサラダ
春から夏にかけて旬を迎えるアスパラガスを使った、お酒に合うおつまみをご紹介します。食欲を増進させて疲労回復を助けてくれるアスパラガスに、胃腸の調子をととのえて消化を促してくれる砂肝を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
アスパラガスのしゃきしゃき感と砂肝のさくさく感を生かすため、それぞれさっと火を通したら調味料で味つけを。セロリやにんにく、ごま油をまとわせて、レモンでさっぱりと仕上げてみました。
アスパラガスと砂肝のホットサラダのかんたんレシピ
【材料(つくりやすい分量)】
アスパラガス1束(150g)、砂肝150g、セロリ適量、レモン1/2個、にんにくすりおろし少々、塩こしょう少々、ごま油適量、糸唐辛子(あれば)
【作り方】
1. つながっている砂肝を切り分けて、銀皮(白い部分)を包丁ですべて取り除く。厚いものは薄くなるように半分にカットする。
2. アスパラガスの根もと5cmくらいをカットして、必要があればピーラーで皮をむく(細いアスパラガスは皮をむかなくてもOK)。
3. セロリをみじん切りにする。レモンを適当な大きさにカットする。
4. 小鍋にお湯を沸騰させて、塩を入れてアスパラガスを適度な固さに茹でる。砂肝も同様にさっと茹でる。それぞれボウルにあげて水分を切る。
5. ボウルに茹でたアスパラガス、砂肝を入れて、セロリ、にんにくすりおろし、塩こしょう、ごま油を加えて混ぜ合わせる。
6. 最後にレモンをしぼって、軽く混ぜたら完成。器に盛りつけて、糸唐辛子をトッピングする。
※つくるときのポイント
アスパラガスは余熱で火が通りやすいので、少し固めにゆでるのがおすすめ。砂肝も短時間でさっとゆでて、固くならないようにしましょう。アスパラガスと砂肝が温かいうちに調味料を混ぜることで、味がなじみやすくなります。
塩こしょうのシンプルな味つけのほか、ナンプラーで東南アジア風、醤油&ラー油で中華風などアレンジも可能。また、今回はホットサラダにしましたが、しっかり冷やしてからいただくのもおいしいです。
また、砂肝の銀皮と呼ばれる白い部分は、醤油やお酒に漬けておいてさっと炒めたり揚げたりすると、立派なおつまみになります。いつもこの部分を捨ててしまうという方は、ぜひ一度試してみてくださいね。
アスパラガスと砂肝のホットサラダに合わせたお酒
にんにくとセロリの風味をきかせたホットサラダに合わせたのは、台湾のクラフトビール。Taiwan Head Brewersというブルワリーが出している二十四節気シリーズから、「穀雨」をピックアップしてみました。
この「穀雨」ビールには、お茶の名産地である南投の凍頂烏龍茶が使われています。ベルジャン酵母でできたペールエールなので、飲み口はフルーティーでやさしく甘め。飲んだ後にふわっとお茶の香りがするのがおもしろい!
ホットサラダと合わせてみると、料理の仕上げにしぼったレモン果汁と相まってレモンティーのような味わいに。さっぱりしていて、これからの季節にぴったりな組み合わせだなと思いました。
さいごに
夫とふたりでできあがったお料理を味わっていて、「クラフトビール以外にお酒を合わせるなら何がいいかな?」という話で盛り上がりました。まず候補にあがったのは、ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ(ポルトガル語で緑のワインという意味)。ハーブのような香りを持つフレッシュで軽やかな白ワインなら、今回のメニューにも絶妙にマッチするはず。
同じアスパラガスでも、ホワイトアスパラガスを使うならふくよかなシャルドネやミネラルたっぷりのリースリングなどを使った白ワインが合いそう。味つけはオリーブオイルと塩、バターがいいかしら?
今から6月頃まではアスパラガスのおいしい季節。いろいろなレシピにチャレンジしてみたいなと思います♪
春に食べたいレシピ、こちらもどうぞ。
本サイトでは、台湾生活のなかでみつけたおいしいものやおもしろいスポット、現地の人々に教えてもらった素敵な文化などを記録する「ミニュイの台湾シリーズ」も連載中。
ブログでは、夫婦ふたり暮らしの台湾でのささやかな日常を綴っています。まずはこちらの記事からどうぞ。