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【春分】ロゼワインとともに味わう
豚肉とミックス豆の台湾風炒め【二十四節気の料理レシピ】

二十四節気の料理 春分 豚肉とミックス豆の台湾風炒め
食とお酒

「台湾でたのしむ二十四節気」について

「台湾でたのしむ二十四節気」は、台湾・台北で暮らす筆者が季節の暮らしや料理について記録していく2本立て記事のシリーズです。

毎回、ひとつめの記事では、その時期におすすめの過ごし方や食べるとよい食材などを、東洋医学および薬膳の考え方にそって記しています。またあわせて、実際に食材を購入した台湾の伝統市場やスーパーマーケット、ファーマーズマーケットなどもご紹介。

春分編ひとつめの記事は、下記のリンクからご覧くださいませ。

【二十四節気の料理04】春分には、身体がととのう豚肉とミックス豆の台湾風炒め

 

脾臓にはたらきかけて消化吸収を促進してくれる豆類と、腎を補い身体に潤いを与えてくれる豚肉を組み合わせて、春においしい台湾風の炒めものをつくりました。

二十四節気の料理 春分 豚肉とミックス豆の台湾風炒め

 

季節の野菜と細切りの豚肉を使ったピリ辛味の炒めもの「蔬菜炒肉絲」は、台湾の家庭ではごく一般的なメニューのひとつ。にんにく、唐辛子、紹興酒、台湾醤油などを用いてパンチの効いた味つけにすることで、日本の野菜炒めとはまったく違った料理になります。

豆のほかに好きな野菜を加えると、ボリュームたっぷりの一品に。春野菜なら菜の花、ほうれん草、パクチーなども合いそうです。今回はファーマーズマーケットでめずらしい野菜「金針筍(ジンジェンシュン)」をみつけたので、これも入れてみました。

台湾産 金針花の茎

 

金針筍とは、金針花というユリ科の花の茎部分のこと。日本では花のつぼみを乾燥させたものが金針菜として出まわっており、漢方食材としてもよく用いられます。台湾では乾燥タイプはもちろん、生の花や茎の部分も手軽に購入可能!

クセがなくやさしい甘みを持つ金針筍は、炒めてもしゃきしゃきとした食感が残るのが特徴です。日本の食材で例えるなら、(香りは強くなりますが)あさつきや小ねぎが近い食感かなと思います。

 

豚肉とミックス豆の台湾風炒めのかんたんレシピ

【材料(つくりやすい分量)】

好みの豆(できれば数種類、ここでは生とら豆、そら豆、スナップえんどう)120g、豚肉(ロース、バラなど)100g、好みの野菜(適量、ここでは金針筍50g)、にんにく1〜2かけ、生の唐辛子1〜2本、チキンスープ、ごま油、台湾醤油(ふつうの醤油でもOK)、紹興酒、五香粉、ガーリックパウダー、ジンジャーパウダー、塩、こしょう

【作り方】

1. 豚肉に下味をつける。豚肉を細切りにして、バットにうつす。台湾醤油、五香粉、紹興酒、ガーリックパウダー、ジンジャーパウダー、塩、こしょうを加えてよく混ぜ合わせ、15分ほどおく。

細切りの豚肉を調味料に漬け込むようす

 

2. 豆類を下茹でする。鍋にお湯をわかして塩を加えたら、豆を順番に加えてさっと茹でる(ここでは生とら豆5分、そら豆3分、スナップえんどう1分くらい)。ザルにあけ、氷水をはったボウルで急冷させた後、キッチンペーパーで水気をとる。

スナップえんどう、そら豆、生のとら豆を鍋で下茹でしているようす

 

3. 野菜を適当な大きさにカットする。にんにくはつぶして芽の部分をとり、生の唐辛子は適当に刻む。

フライパンでにんにくと唐辛子を炒めているようす

 

4. フライパンにごま油を熱して、にんにく、唐辛子を入れる。香りが出てきたら1の豚肉を加えて、火が通るまで中火で炒める。

下味をつけた豚肉をフライパンで炒めるようす

 

5. 豆類と野菜を加えて、台湾醤油、紹興酒、チキンスープを少しずつ加える。強火にしてさっと炒めて、器に盛りつけたらこしょうをふる。

二十四節気の料理 春分 豚肉とミックス豆の台湾風炒め

 

※つくるときのポイント

豆類は手に入りやすい、または好みのものを使ってOKです。インゲン豆なら適度な大きさにカットする、スナップえんどうや絹さやは筋をとる、枝豆は皮をむいておくなど、食べやすいように工夫しましょう。

スナップえんどう、そら豆、生のとら豆

 

豆類はあらかじめ下茹でしておき、短い時間で炒めるのがポイント。特にスナップえんどうや絹さやは柔らかくなりやすいので、湯通しするくらいの気持ちでさっと茹でるのがおすすめです。

 

豚肉とミックス豆の台湾風炒めに合わせたお酒

台湾テイストの炒めものにはもちろんビールや紹興酒も合いますが、ワインが好きな私たちは、いつもエスニック料理に合わせている自然派のロゼワインをチョイスしてみました。

フランスワイン Lundi Rose Valentin Valles ランディ・ロゼのボトル

 

フランス・ラングドック地方でワインづくりをしている、Valentin Vallesという生産者のLundi Rose。

最初はベリーやキャンディの可愛らしい香りがするのに、飲んでみるとほんのりビター感があって落ち着いた味わい。梅、だしなどを連想させる旨みに、醤油ベースの料理との相性のよさを感じます。

にんにくや唐辛子の強い風味にも負けないスパイシーさ、そして長い余韻を併せ持つ、バランスのとれた一本です。

 

さいごに

日本では春から初夏にかけて旬を迎える豆類。違った種類をいくつか組み合わせると、見た目にもうつくしいひと皿に仕上がります。

動物性と植物性、それぞれ良質のタンパク質をとることができるので、日常的に運動やトレーニングをしている方はもちろん、ダイエットをしている方、体力や免疫力をつけたい方にもぴったり。

食べると元気になれるヘルシーメニュー、ぜひ一度試してみてくださいね。

 

春に食べたいレシピ、こちらもどうぞ。

ブログでは、夫婦ふたり暮らしの台湾でのささやかな日常を綴っています。まずはこちらの記事からご覧ください。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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