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【大雪】冬野菜たっぷりの関西風すき焼き&赤ワインのペアリング【二十四節気の料理レシピ】

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き
食とお酒

「台湾でたのしむ二十四節気」について

「台湾でたのしむ二十四節気」は、台湾・台北で暮らす筆者が季節の暮らしや料理について記録していく2本立て記事のシリーズです。

毎回、ひとつめの記事では、その時期におすすめの過ごし方や食べるとよい食材などを、東洋医学および薬膳の考え方にそって記しています。またあわせて、実際に食材を購入した台湾の伝統市場やスーパーマーケット、ファーマーズマーケットなどもご紹介。

大雪編ひとつめの記事は、下記のリンクからご覧くださいませ。

【二十四節気の料理21】大雪の時期に、関西風すき焼き

今の時期に食べたい「関西風すき焼き」のレシピをご紹介します。

きれいにサシの入ったおいしそうな牛肉を、関西風に割り下なしでさっと焼いて味わうすき焼き。その後に野菜を焼いて味わい、最後にすべての具材を煮て味わって…と、一度でいろいろな楽しみ方ができるのも楽しいですね。玉ねぎと長ねぎはダブル使いして、葉野菜もきのこもたっぷりと準備しました。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

滋養強壮効果のある牛肉に、胃腸の調子をととのえて気の巡りをよくしてくれる春菊、水分代謝を活発にしてくれる白菜。そのほか栄養たっぷりの食材をまとめて食べることができるすき焼きは、冬にぴったりのごちそうメニューです。

牛肉(牛すじ)を使ったレシピはこちらもどうぞ。

関西風すき焼きのかんたんレシピ

【材料(2〜3人分)】

牛肉200〜300g、春菊100g、白菜80g、長ねぎ1本、玉ねぎ1/2個、しいたけ80g、えのき60g、焼き豆腐150g、しらたき100g、米油(あれば牛脂)適量、砂糖(あればざらめ)適量、醤油適量、お酒適量、生卵人数分

【作り方

1. 食材の下ごしらえをする。春菊と白菜はざく切り、長ねぎはななめ薄切り、玉ねぎは薄くスライス、しいたけとえのきは適当にカットする。焼き豆腐も食べやすく切る。しらたきは熱湯で下ゆでしてはさみで食べやすくカットしておく。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

2. 鍋に米油(あれば牛脂)をぬり、中火であたためる。牛肉を鍋にのせて広げて焼く。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

3. 最初に砂糖(あればざらめ)を入れて、その後に醤油、お酒をさっとふりかけて、お肉の色が変わったら生卵につけて食べる。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

4. 火を弱めて好きな野菜を入れて焼く。両面に軽く焦げ目がついたら取り出して、卵につけて食べる。2〜4を繰り返してもOK(途中で鍋の焦げつきが気になったら、キッチンペーパーなどでふきとるかまたは鍋を一度洗う)。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

5. お肉を食べた後、油や調味料はそのままで鍋に春菊以外の食材を並べていく。砂糖大さじ1、醤油大さじ2、お酒大さじ2を目安に調味料を加えて、フタをしてしばらく煮る。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

6. 途中で牛肉と春菊を加えて、再びフタをしてしばらく煮る。お肉の色が変わって春菊がくたっとしたらできあがり。味をみて砂糖、醤油の調整をする。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

※つくるときのポイント

煮込みの段階では、牛肉を焼いたときに出る油の旨みを食材に吸わせるのがポイント。野菜やそのほかの食材がおいしくなります。水分が足りなさそうなときは少しだけお酒を加えるとよいです。無水調理ができる鍋を使うのもおすすめ!

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼き

牛肉の部位やグレードによっては、仕上がりがどうしても硬くなってしまうこともあります。心配なときは、最初にまとめてさっと焼きつけてから取り出し、煮込むときに最後に戻し入れるというやり方も試してみてくださいね。

関西風すき焼きに合わせたお酒

すき焼きにはいつも日本酒を合わせたくなる我が家ですが、この日は「たまには違うお酒に合わせるのもいいよね」とセラーのなかにある赤ワインから選ぶことに。牛肉にはもちろん春菊の苦みやねぎ類の甘み、きのこの滋味深さにも合う1本を…と考えた結果、フランス南部・ローヌ地方のものが候補にあがりました。

若手ながら実力派の生産者ローラン・シャルヴァン氏が有機栽培にこだわってつくった、Domaine Charvin Châteauneuf-du-Pape Rouge 2015。あふれる果実味とほどよいタンニンが特徴のシャトーヌフ・デュ・パプのなかでも、古樹のブドウらしい繊細でスムースな味わいが楽しめるキュベです。

二十四節気の料理レシピ 大雪 関西風すき焼きに合わせたフランス・ローヌの赤ワイン

カシスやチェリーなどの熟した果実に少しのカカオ、スパイス、土っぽさが混じりあい、上品で落ち着いた香りです。飲んでみるとミネラリーで熟成感があり、だしのような旨みが後から追いかけてきます。

温度が上がって香りと味わいに華やかさが出てくるとさらにおいしさがアップ。かすかに感じる青っぽいハーブのニュアンスも、すき焼きに加えた野菜との相性がよい理由なのかなと思いました。

さいごに

すき焼きの最後にはおいしい煮汁を使ってシメをいただくのもよいですよね。うどんが定番ですが、おもちやそうめん、卵とじ雑炊などほかにも合うものがたくさん! 寒い季節におうちでゆっくり味わうすき焼き、たまには気分を変えて、ワインとともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

冬に食べたい料理レシピ、こちらもよろしければどうぞ。

本サイトでは、台湾生活のなかでみつけたおいしいものやおもしろいスポット、現地の人々に教えてもらった素敵な文化などを記録する「ミニュイの台湾シリーズ」も連載中。

ブログ「ほろよいふたりの美食手帖」も不定期に更新しています。

【台湾で過ごす冬至】鮮肉湯圓でつくる具だくさんスープ、鹹湯圓(シエンタンユエン)」【おうちごはん】 – 台湾ほろよいふたりの美食手帖

12月22日の冬至の日、今年も台湾流に楽しもう…♡と、昼間に市場へ出かけました。 …

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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