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【小寒】白ワインと味わう
 鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ【二十四節気の料理レシピ】

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケと白ワイン
食とお酒

「台湾でたのしむ二十四節気」について

「台湾でたのしむ二十四節気」は、台湾・台北で暮らす筆者が季節の暮らしや料理について記録していく2本立て記事のシリーズです。

毎回、ひとつめの記事では、その時期におすすめの過ごし方や食べるとよい食材などを、東洋医学および薬膳の考え方にそって記しています。またあわせて、実際に食材を購入した台湾の伝統市場やスーパーマーケット、ファーマーズマーケットなどもご紹介。

小寒編ひとつめの記事は、下記のリンクからご覧くださいませ。

【二十四節気の料理23】小寒の時期に、「鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ」

これからの時期に旬を迎える鯛(タイ)を使った「鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ」のレシピをご紹介します。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

ポルトガル料理の定番「バカリャウのコロッケ」をヒントにしたこちらのメニュー。現地ではバカリャウ(塩漬けにした干しタラ)が用いられますが、白身魚で代用しても簡単でおいしいコロッケをつくることができます。

鯛を主役に玉ねぎやじゃがいもをたっぷり加えたあつあつコロッケ。パン粉を使わずにタネを素揚げするので意外とヘルシー! きつね色に揚がったコロッケは香ばしく甘みがあって、白ワインとの相性も抜群です。

ポルトガル料理のレシピはこちらの特集記事内にもあります。

「鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ」のかんたんレシピ

【材料(つくりやすい分量)】

じゃがいも2個、白身魚の切り身1切れ(100g)、卵1個、玉ねぎ(中)1/2個、にんにく1かけ、オリーブオイル適量、米油適量、ハーブソルト少々、ホワイトペッパー適量、コリアンダー適量

【作り方

1. じゃがいもは皮ごと蒸して、竹串がすっと入るくらいまで火が通ったら取り出す。皮をむいてボウルにうつし、木べらかマッシャーでつぶす。

2. 鯛は塩(分量外)をふって10分おき、水分をキッチンペーパーでふきとる。玉ねぎとにんにくはみじん切り、パクチーは粗いみじん切りにする。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ メイン食材の鯛

3. フライパンにオリーブオイルを熱してにんにくを入れ、香りが出てきたら玉ねぎを加えて炒める。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

4. 玉ねぎが透き通ってきたら鯛の切り身を加えて、ハーブソルトを軽くふり、ほぐしながら炒めていく。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

5. 1のボウルに4を移し、ハーブソルト、ホワイトペッパー、コリアンダーを加えてスプーンでさっくりと混ぜる。さらに溶き卵を少しずつ加えながら混ぜる。卵の分量は、タネがゆるくなりすぎないよう加減するとよい(スプーンで形をととのえられるくらいが目安)。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

6.深めの鍋に米油を注いで、170度に熱する。5のタネをスプーンに取り、もう一つのスプーンを使って成形して油に落とす。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

7. 鍋のなかでくっつかないようにやさしく動かしながら、きつね色くらいになるまで揚げる。油を切って、器に盛りつける。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

※つくるときのポイント

つぶしたじゃがいもと炒めた食材を混ぜるときに溶き卵も加えるのですが、分量によってはタネがゆるくなりすぎる場合もあるので気をつけて。スプーンで成形したタネをお皿に置いても形が崩れない、というくらいが理想です。少し柔らかいかな?という場合は、スプーンにのせたタネを油に直接落としてしまってもかまいません。

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ

また、ポルトガル料理では臭み消しや香りづけにコリアンダーがよく使われますが、イタリアンパセリやバジルなどほかのハーブでつくるコロッケもおいしいです。

「鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケ」に合わせたお酒

鯛とじゃがいものポルトガル風コロッケには、軽やかな白ビール、香ばしいアンバーエールビールなどがよく合います。ワインなら白またはロゼ。パンチが強すぎない淡白なテイストのコロッケとバランスがとれる、すっきりとミネラリーなタイプが好相性です。

魚介に合うワインという発想から、私たちが今回選んだのは「フェルミエ エル・マール マセラシオン アルバリーニョ」。ポルトガルでも多く栽培されている白ぶどう品種アルバリーニョを使ってつくられた日本ワインです。

日本ワイン 白ワイン 新潟 フェルミエ アルバリーニョ

フェルミエは、私たち夫婦の出身地・新潟にあるワイナリー。一時帰国の際にもショップにお邪魔して、いくつかのワインを試飲させていただきました。

新潟ワインコーストと呼ばれる海岸エリアの産地でひときわ人気を集める同ワイナリーのワインは、どれもおいしくて料理に合わせやすいものばかり。なかでもこのトップキュベは、アルバリーニョを果皮ごと発酵させており、複雑な香りとほどよい酸味がとても魅力的でした。

柑橘、洋梨、かりんの華やかなフレーバー、微発泡のしゅわっとした飲みくち、舌に感じるタンニンとほのかな苦み…。揚げたてのコロッケとの相性は抜群で、食べすすめるたびにワインがほしくなるのでした。

さいごに

衣がない分ヘルシーに味わえるポルトガル風コロッケですが、付け合わせにベビーリーフのサラダやカットしたレモンを添えるのもおすすめです。タネをつくるところまで終わらせておけばあとは揚げるだけなので、おもてなしにもぴったり。ぜひ一度つくってみてくださいね。

冬に食べたい料理レシピ、こちらもよろしければどうぞ。

本サイトでは、台湾生活のなかでみつけたおいしいものやおもしろいスポット、現地の人々に教えてもらった素敵な文化などを記録する「ミニュイの台湾シリーズ」も連載中。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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