【薬膳おつまみレシピ21】
新生姜とみょうがのピクルス【夏の料理】

お皿に盛りつけられた新生姜とミョウガのピクルス
食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ21
新生姜とみょうがのピクルス

梅雨が明けて、いよいよ夏本番! 爽やかな晴天が続く日々をうれしく思う反面、今度はあまりの暑さに辟易している方も多いのではないでしょうか。

そんなときには、酸味のある食べものを取り入れてみましょう。季節の野菜でつくるさっぱりとしたピクルスなら、疲れていて食欲がなくても不思議とパクパク食べられるはず。

お皿に盛りつけられた新生姜とミョウガのピクルス
甘酸っぱくてさわやかなおつまみ

新生姜とみょうがのピクルスの作り方

〔材料(2人分)〕

新生姜 100〜150g
みょうが 5〜6個
白ワインビネガー 200ml
水 100ml
塩 ひとつまみ
はちみつ 適量
鷹の爪 1〜2本
ローリエ 1〜2本

カゴに盛られたフレッシュな新生姜とミョウガ
たくさん作って常備菜にすると便利

〔作り方〕

1.ピクルス液を作る。野菜以外のすべての材料を小鍋に入れて沸騰させてから冷ます。
2.新生姜は薄皮をこそげとり、適当な大きさにカットする(薄切りと小さなかたまりを半々にしてもよい)。みょうがは縦半分にカットする。
3.鍋にお湯をわかして、2の野菜をさっと茹でる。ザルにあげて水切りをしながら冷ます。
4.あらかじめ煮沸消毒した2つの瓶にそれぞれ野菜を入れて、ピクルス液をひたひたに注ぐ。
5.冷蔵庫でひと晩寝かせたら食べ頃。2〜3週間を目安に食べきる。

器やお皿に入っている新生姜、ミョウガ、ピクルスの食材
下ゆでをしたら水気をしっかり切る

薬膳メモ

身体をあたためてくれる食材として知られる生姜。薬膳では解毒作用やむくみ解消などの効果もあるといわれ、さまざまな場面で重宝されています。

みょうがも生姜と同様、血の巡りをよくしてくれるほか発汗作用や解毒作用があり、夏にたくさん食べたい食材です。

料理をおいしくする+1のアイデア

少量を作ってすぐに食べる場合は、食材の下ゆではしなくても大丈夫です。タイム、マスタードシード、ホワイトペッパーなどほかのハーブやスパイスを加えて、自分好みの味わいを見つけてみるのも楽しいかもしれません。

合わせたいのはこんなお酒

白ワインビネガーを使って洋風に仕上げたピクルスは、もちろんワインとの相性もばっちり。ほんのりピンクに色づいた新生姜とみょうがに合わせて、きりりとドライなロゼをいただくのもおすすめです。

日本酒なら、フレッシュで飽きのこない上質な純米酒とともに味わうのが王道。甘みと酸味のバランスがとれたタイプ、そしてお米の旨みもほどよく感じられるものだとベストです。

例えばこちら↓

綿屋 純米酒 亀の尾〔宮城・金の井酒造〕

宮城の地酒 純米酒 綿屋のボトル
酒米には宮城県産亀の尾を使用

宮城県栗原市で伝統的な酒造りを営む金の井酒造。全国にファンの多い「綿屋」シリーズのなかでも、今の時期おすすめしたいのが「綿屋 純米酒 亀の尾」です。

涌谷町にある黒澤農場の特別栽培米「亀の尾」を100%使用しており、喉をすっと通るキレの良さとお米の柔らかな旨みのバランスが◎。「綿屋」らしさを存分に感じられる、上品かつ繊細なイメージの食中酒です。

綿屋のお酒、純米吟醸酒のこちらもおすすめ。

きりっとしたドライなロゼワインならこちらも。

今回は新生姜とみょうがを使いましたが、好みの野菜であっという間に作れるのがピクルスの嬉しいところ。身体の調子を調えてくれるワインビネガーとの相乗効果も期待できますよ。

次回もどうぞお楽しみに!

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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