【薬膳おつまみレシピ13】
いろいろきのこのホットサラダ【冬の料理】
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季節の食材でつくる薬膳おつまみ
薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。
薬膳おつまみレシピ13
いろいろきのこのホットサラダ
ごちそう続きの年末年始を過ごした人は、そろそろ体重や身体の調子が気になってくる頃ではないでしょうか。かくいう私もそのひとり。それでもいつだって、おいしくお酒が飲みたい!
油っこいものや味が濃すぎるものは避けたいなというときに活躍するのが、きのこを使ったヘルシーなおつまみです。食物繊維たっぷりのきのこは胃腸をととのえてくれるだけでなく、免疫力もアップしてくれる優れた食材。
今回は、できたてでも冷めてもおいしく、常備菜にもなる簡単なおつまみレシピをご紹介します。
いろいろきのこのホットサラダの作り方
〔材料(作りやすい分量)〕
きのこ(しいたけ、えのき、エリンギ、舞茸など) 好きなだけ
小ネギ 1〜2本
やまと芋(長芋でもOK) 100g
醤油 大さじ2
みりん 大さじ1
青のり 少々
米油(サラダ油でもOK) 適量
塩 少々
ホワイトペッパー 少々
〔作り方〕
1.キッチンペーパーできのこの汚れをとる(気になるものは軽く洗う)。石づきがあるものは取り、適当な大きさにカットするか、ほぐしておく。
2.やまと芋の皮をむき、おろし器ですりおろす。小ネギは3cmの長さにカットする。
3.フライパンに米油をひいて、中火に熱する。きのこを入れて塩とホワイトペッパーをふり、蓋をしてしばらく蒸し焼きにする。
4.きのこがしんなりしてきたら、蓋を取る。醤油、みりんを加えて混ぜ合わせ、小ネギも入れて、水分がほぼなくなるまで炒める。
5.ボウルに4をうつし、すりおろしたやまと芋、青のりを加えてさっと混ぜ合わせる。味をみて足りなければ、醤油を追加する。
6.器に盛りつけて、青のりをさらにトッピングする。
薬膳メモ
薬膳の考え方では、きのこ類は体内の毒素を排出してくれるだけでなく、精神を安定させてリラックス状態に導くともいわれる食材です。肺や腎の機能を高めつつ疲労回復も助けてくれるやまと芋と組み合わせれば、相乗効果も期待できます。
きのことやまと芋は、どちらも素材自体に旨みがたっぷり。下ごしらえに手間もかからないので、普段の食卓にどんどん取り入れていきたいものですね。
料理をおいしくする+1のアイデア
調味料使いはシンプルにした方が素材本来の味わいを楽しめますが、物足りない人はバターを加えたり、食べる途中で七味唐辛子、山椒などをトッピングしても。余ったらシメにうどんやそばを用意して、つけダレ風にしていただくのもおいしいです。
合わせたいのはこんなお酒
主張しすぎないシンプルな味つけのおつまみには、さらりとした日本酒を合わせるのがひとつの定番。たとえば淡麗で知られる新潟のお酒のなかでも、上品かつ飲み口の柔らかい純米吟醸酒をおすすめしたいです。
さわやかな青のりの風味を生かすなら、フルーティーなクラフトビールと一緒に味わうのもいいですね。強めな味わいのものよりも、ピルスナーやヴァイツェンなどのあっさり系がマッチするかなと思います。
例えばこちら↓
越乃寒梅 純米吟醸 灑〔新潟・石本酒造〕
新潟が誇る名酒、「越乃寒梅」シリーズ。蔵元の石本酒造が研究を重ねて、2016年から発売をスタートしたのがこの「純米吟醸 灑(さい)」です。今までの越乃寒梅のイメージを覆す、スタイリッシュなボトルのデザインが素敵。
香りはひかえめで、新潟らしくキリッとした辛口のお酒。あくまでも口あたりは柔らかく、飲んだ後に、ふんわりと乳酸の旨みや心地よい酸味が広がります。野菜のおつまみから肉料理までどんな料理も引き立ててくれる、万能タイプの食中酒です。
たくさん食べても罪悪感が少なめで、なおかつ健康な身体づくりを助けてくれるおつまみはありがたい存在。私も近いうちにまた作って、ビールや日本酒との組み合わせを楽しんでみようかなと思います。
次回もどうぞお楽しみに!
注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。