【薬膳おつまみレシピ06】
枝豆ととうもろこしのガレット【夏の料理】

食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ06 枝豆ととうもろこしのガレット

まだまだ暑い日が続きます。枝豆やとうもろこしを食べながらビールや日本酒をいただくのは定番ですね。

どちらも茹でるだけ、焼くだけでもおいしい季節食材ですが、たまには違う食べ方をしてみては?大人から子どもまで、誰でも食べやすいメニューです。

こだわりの塩を添えて味わっても

枝豆ととうもろこしのガレットの作り方

〔材料(作りやすい分量)〕

枝豆 1袋(皮を含めて200g)
とうもろこし 1本
干しえび 大さじ2
片栗粉 大さじ2
薄力粉 大さじ1
水 大さじ2〜3
塩 少々
ホワイトペッパー 少々
米油(なければサラダ油でもOK)適量

粒が大きく新鮮なものを選んで

〔作り方〕

1.枝豆は塩を入れた熱湯で下ゆでし、さやから身を外す。とうもろこしは包丁を身をこそげるようにカットして、ほぐしておく。
2.ボウルに1と他の材料すべてを加えて、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜ合わせる。
3.米油をひいたフライパンを中火で熱し、2をスプーンで丸く形成しながら落としていく。直径4〜5cmくらいの大きさにそろえて、軽く表面をつぶしながら焼く。
4.焼き目がついてしっかり固まったら、裏返して同様に焼く。返した面にも焼き色がついたらできあがり。

カラフルな見た目が食欲をそそる

薬膳メモ

薬膳の考え方では、枝豆は気と血の巡りを良くし、疲労回復を助ける食材といわれています。同時に胃腸の働きを高めてくれるため、お酒のおつまみとしても優秀です。

また、とうもろこしは、身体を冷やしすぎることなく余分な水分だけを排出してくれます。ヒゲまで丸ごと食べて、食物繊維もしっかりと摂取しましょう。

料理をおいしくする+1のアイデア

枝豆ととうもろこしは、刻んだりフードプロセッサーで軽く混ぜたりしてもOK。生地がまとまりやすくなり、焼くのが簡単になります。また、今回は日本酒に合わせて干しえびを入れていますが、ビールやワインと合わせるならチーズを加えてもおいしいです。

合わせたいのはこんなお酒

枝豆ととうもろこしならやっぱりビール! という方も多いと思いますが…日本酒なら、微発泡などしゅわしゅわとした少しガス感のあるもの。あとは甘みを感じるこっくりとした純米酒などがおすすめ。枝豆やとうもろこしの自然な甘みに寄り添うようなお酒を選びましょう。

また、果実味あふれるフレッシュなカヴァをはじめ、スパークリングワイン全般との相性もなかなか。オリーブオイルとハーブソルトをつけて味わうと、また違ったおいしさを楽しめそうです。

例えばこちら↓

澤屋まつもと 守破離 五百万石〔京都・松本酒造〕

洗練されたラベル

京都の松本酒造が手がける「澤屋まつもと」シリーズから、「守破離 五百万石」を選んでみました。富山県南砺市産の五百万石を使った純米酒で、無濾過原酒を瓶燗火入れしているそう。

最初はすっきりとした酸味が、後からふくよかな旨みが追ってくるような印象で、飲みごたえがあります。

お米の甘さはしっかり主張しつつ、まろやかな酸味もあり、まるで甘酒を飲んでいるよう。時代でいうと昭和、またラムネや駄菓子、夏祭りなどを連想させるような、レトロなイメージも併せ持つ、不思議なお酒です。

いつもの食材も、少し手を加えるだけで新しいおいしさに。短時間で焼き上げるとふんわりとした口当たり。軽く焦げ目がつくまで焼くと、パリパリとスナック感覚で食べられます。ぜひ試してみてくださいね。

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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