【旅エッセイ】サンルイ島・シテ島散策&サン=ジェルマン=デ=プレでランチ【フランス・パリ】
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〈旅エッセイ〉2 フランス(パリ)
2日目 午前〜午後
午前中にパリに到着した1日目は時差のために早い時間に寝てしまったので、2日目は朝からアクティブに動くことに。まずはホテル近くのカフェ LE SULLYで朝食。店内のカウンターでは、常連であろうお客さんがコーヒーを立ち飲みしている。
私たちはパンオショコラとエスプレッソをオーダー。ごく簡単なフランス語の会話でも、やはり通じると嬉しいものだな。
お店を出て、そのままセーヌ川に浮かぶ二つの島、サンルイ島からシテ島にかけてのエリアを散策。お天気も徐々によくなってきて、寒いけれど気持ちがいい。
小さなショップやレストランが並ぶストリート。目線を上げれば、あちらこちらに教会や寺院などの宗教施設が見えてくる。
シテ島にある世界遺産(「パリのセーヌ河岸」に含まれる)のノートルダム大聖堂へとやってきた。ノートルダム大聖堂は、ローマ・カトリック教会の大聖堂で、ゴシック建築の傑作ともいわれている。
寺院内部は仄暗く、足音が響くほどの静けさとあいまって、幻想的なムードに包まれていた。きらきらと光を通す大きな円形のステンドグラス、精巧な彫刻、どこを見ても美しくて圧倒されてしまう。
特定の宗教を信仰していない私たちには、たくさんの人々にとってこの場所がどれだけ大切なのか、どんな風に心のよりどころとしているのか、知ることは難しい。
けれど、私たちが日本でお寺や神社に足を踏み入れて、何かすうっと落ち着いたり癒されたり。また内省するきっかけとなったりするような。ある人にとっては、そんな場所でもあるのかもしれない。
それをただ感じられるだけでも、この旅には意味があったのかなと思える。
厳かな気持ちのまま大聖堂を後にして、サン=ジェルマン=デ=プレ地区へ。お腹がすいた私たちは、 Le Comptoir du Relais (ル・コントワール・デュ・ルレ)というビストロに、オープンと同時にすべり込んだ。
大きな鏡に書かれたフランス語の料理名と手元のメニューを眺めながら、どんな料理を食べようか悩む悩む…。
ワインは軽めに、アルザスの自然派白ワインを。クリスチャンビネールの手がける「Kaefferkopf Grand Cru」は、華やかな香りもありつつすっきりと洗練された味わいで、幅広いメニューに合うバランスのとれた一本だ。
ビネガーが効いた季節のサラダ、オマール海老のビスク、豚ほほ肉のレンズ豆煮込み。どれもさすが人気店という感じのおいしさで、どれもシェア前提なのかなというボリュームだった。
デザートのピーチメルバまでしっかりといただき、満足。
オープン直後からお客さんが絶えることなく訪れ、店内も常ににぎわっているビストロ。観光客だけでなく地元の人々にも愛されている様子が伝わってくる、楽しいランチタイムだった。
サン=ジェルマン=デ=プレのあたりをしばらく歩いてみる。ワインショップや雑貨店など気になるお店がたくさん。
このあたりには、カフェ ド フロールやドゥ マゴなど有名なカフェも点在している。素敵な立ち姿のギャルソンを見かけて、ついうっとり。
時間が許すのならば、ここで半日くらいのんびりするのもいいなあと思うのだった。
サンシュルピス教会に立ち寄ってドラクロワのフレスコ画を眺めたりした後は、1852年創業のパリを代表するデパート、ル・ボン・マルシェへ。本館を素通りして、大好きな食材やワインなどがあるグルメ館に直行する。
最終日にスーツケースを持って買い物に来ようと思っていて、この日は下見だけ。それでも、フランスらしいお惣菜や調味料の数々、垂涎もののワインの品ぞろえに大興奮するふたり。
館内には開放感のある吹き抜けのレストランがあり、こちらで食事を楽しむのもよさそう…とチェック。外国のデパートやスーパーマーケットは、どうしてこんなにも心がおどるのだろう。
ボンマルシェの館内をひととおり巡り終える頃には、もう夕方に。次の目的地に向かうことにした。
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旅エッセイ 1 台湾編もあります(完結済み)。下記からご覧ください。