【薬膳おつまみレシピ19】
そら豆と桜海老の油揚げのせ【春の料理】

お皿に盛りつけられたそら豆と桜海老の油揚げのせ
食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ19
そら豆と桜海老の油揚げのせ

春先から夏にかけて多く出回る豆類は、同じ時期に旬を迎えるフレッシュな桜海老と相性ぴったり!

今回は、軽く炒めて盛りつけるだけの簡単メニューをご紹介。カラフルで可愛い見た目は、パーティーやちょっとしたおもてなしの場にも活躍してくれます。

お皿に盛りつけられたそら豆と桜海老の油揚げのせ
アツアツでも冷めてもおいしい

そら豆と桜海老の油揚げのせの作り方

〔材料(作りやすい分量)〕

そら豆(さやつき) 200g
桜えび 30g
油揚げ 1枚(50g)
塩 少々
ごま油 少々
マヨネーズ 大1/2
醤油 少々
からし 少々

器に入った旬のそら豆と桜海老
季節の食材を組み合わせて

〔作り方〕

1.そら豆はさやから取り出し、皮の黒い部分の反対側に包丁で切れ目を入れる。塩(分量外)を入れた熱湯で1分30秒茹でたらザルにあけ、冷めたら皮をむいて中身を取り出す。
2.油揚げを適当な大きさにカットして、フライパンで両面をこんがり焼く。焼けたらお皿に取り出して、マヨネーズに醤油とからしをといたタレを片面に塗る。
3.フライパンにごま油を熱して、そら豆と桜海老をさっと炒める。塩を加えて混ぜ合わせたら火を止める。
4.お皿に油揚げを並べて、3をトッピングする。

油揚げとマヨネーズソース
ピリッと辛みの効いたタレが隠し味

薬膳メモ

薬膳の世界では、胃腸の消化・吸収能力を高めて、余分な水分を外に出してくれるはたらきのあるそら豆。胃が弱っているとき、むくみを解消したいときにたくさん食べるのがおすすめです。

また桜海老をふくめたエビ類は、体力や気力を高めてくれるスタミナアップ食材! 血行をよくして足腰の冷えにも効果を発揮してくれるので、疲れたときや冷えが気になるときのお助けメニューとしてもぜひ活用してくださいね。

料理をおいしくする+1のアイデア

油揚げに塗るタレは、さまざまな調味料でアレンジ可能。こっくりとした旨みがほしいときはマヨネーズに味噌を加えたり、スイートチリソースやナンプラーでアジアン風に仕上げたりしてもおいしいです。

合わせたいのはこんなお酒

ビール、ハイボール、日本酒、ワイン…どんなお酒に合わせても楽しめる万能なおつまみですが、個人的におすすめしたいのは日本酒のにごり酒。なかでもフルーティーでほんのり甘みがあり、マイルドな飲み口の「うすにごり」タイプは、旬の桜エビと好相性です。

ワインなら、イタリア・サルデーニャ島やフランス・コルス島などで生産されているブドウ品種ヴェルメンティーノを使った白ワインなどもぜひ試してみてください。ヴェルメンティーノ主体のワインは、柑橘やハーブの香りを持つ爽やかな味わいのものが多く、シーフードにもぴったり!

例えばこちら↓

京の春 純米吟醸 舟屋の里 うすにごり生〔京都・向井酒造〕

京都・向井酒造の日本酒 京の春 純米吟醸 舟屋の里 うすにごり生
魚と舟屋の可愛いイラストが特徴

京都・伊根町に蔵をかまえる向井酒造の、うすにごり生酒を合わせてみました。舟屋と魚のレトロなイラストが可愛いボトルもお気に入りです。

はじめは微発泡のシュワっとした飲み口に、甘酸っぱいヨーグルトのような風味の柔らかいお酒という印象。飲み進めていくうちにお米の芳醇な香りとドライな後味を感じられるようになります。

「京の春 純米吟醸 舟屋の里 うすにごり生」は期間限定で販売されていたもので、今はなかなか入手できないかもしれません。おすすめのうすにごり酒を下記のとおりピックアップしていますので、興味のある方はこちらもチェックしてみてくださいね。

次回もどうぞお楽しみに!

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

プロフィール

関連記事一覧