【薬膳おつまみレシピ22】
ゴーヤとあさりのごまみそ炒め【夏の料理】

お皿に盛りつけられたゴーヤとあさりの炒めもの
食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ22
ゴーヤとあさりのごまみそ炒め

二十四節気では秋の始まりをあらわす「立秋」という期間にあたるものの、まだまだ暑い日々が続いていますね。

夏に旬を迎える野菜のひとつ、ゴーヤ。さわやかな苦みと独特の食感が魅力です。日本では沖縄を中心に栽培されていますが、今私の住んでいる台湾でも夏の定番食材として重宝されています。

ゴーヤチャンプルーはもちろん、炒めものやカレー、サラダなどさまざまな料理に取り入れて楽しむことができます。

お皿に盛りつけられたゴーヤとあさりの炒めもの
カラフルな器に盛りつけるとさらに食欲アップ

ゴーヤとあさりのごまみそ炒めの作り方

〔材料(作りやすい分量)〕

ゴーヤ 大1/2本(150g)
あさり(ボイル済み) 70g
塩 適量
みそ 大さじ1
醤油 大さじ1/2
酒 大さじ1/2
みりん 大さじ1/2
はちみつ 小さじ1
炒りごま 適量
米油(サラダ油でもOK) 適量
粉山椒 適量

お皿にのせられたフレッシュなゴーヤ
緑色が濃くツヤがあるものを選んで

〔作り方〕

1.ゴーヤは縦半分に切って種とワタの部分をスプーンなどで取り除く。好みの薄さにカットしたら塩をふり、10分ほどおく。
2.お湯を沸かした鍋にゴーヤを入れて、さっと湯通しする。ザルに上げて粗熱をとり、キッチンペーパーなどにくるんで水気を絞る。
3.器にみそ、醤油、酒、みりん、はちみつ、炒りごまを加えてよく混ぜる。
4.フライパンに米油を熱して、ゴーヤとあさりを強火で炒め合わせる。3を加えて味をなじませたらできあがり。
5.器に盛りつけて、粉山椒をふりかける。

フライパンで調理中のゴーヤとあさりの炒めもの
炒め時間は短めにするのがポイント

薬膳メモ

独特の苦味とクセがあるため、好き嫌いが分かれがちなゴーヤ。薬膳の世界では、身体にこもった熱をとり夏バテを解消してくれる食材として重宝されています。また解毒作用があり、肌のトラブルや口内炎などの改善にも効果的です。

あさりも同様に身体の熱を冷まし、余分な水分を排出してくれる夏に嬉しい食材。ゴーヤとあさりの相乗効果で、暑い日々を元気に乗りきりましょう。

料理をおいしくする+1のアイデア

できたてももちろんおいしいのですが、冷蔵庫でよく冷やしてから食べるのもまたオツなもの。そうめんや冷やし茶漬けの具材にしたり、冷奴にのせたりと夏にぴったりのアレンジがきく料理です。

合わせたいのはこんなお酒

ゴーヤの苦みとあさりの旨み、みそのこっくり感。しっかりめの味わいなので、お酒はそれに負けない強さのあるものを合わせたいところです。

日本酒であれば、昔ながらの製法で醸した生酛造りタイプがおすすめ! 深いコクがありつつもすっきりとしていて、みそを使った料理との相性も抜群。

また沖縄の島野菜であるゴーヤには、同じく沖縄特産の泡盛を合わせるのもよいアイデアです。

例えばこちら↓

秋鹿 生酛純米 自営田雄町 無濾過生原酒〔大阪・秋鹿酒造〕

日本酒秋鹿のボトル
温度帯によって異なる飲み口に

秋鹿酒造は、大阪を代表する名酒蔵のひとつ。蔵元自ら酒米を栽培するほか、全量純米酒にこだわった酒づくりをされています。代表銘柄の「秋鹿」シリーズは、季節や酒米によってさまざまな味わいのお酒がそろい、飲み比べを楽しむこともできます。

麹米に自営田雄町を使用した生酛純米 無濾過生原酒は、みずみずしいけれどしっかり旨みも効いた珍しいタイプ。秋鹿らしい酸とヨーグルトのようなまろやかさがクセになる、夏にぴったりの一本です。

秋鹿はそのほかの生酛シリーズもおいしい! 数量限定のものが多いので、店頭やインターネットで見つけたらぜひ試してみてくださいね。

残暑におすすめの薬膳おつまみ、こちらもどうぞ。

次回もどうぞお楽しみに!

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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