【旅エッセイ】台北・グランドハイアットで
ニューイヤー花火

旅とエッセイ

〈旅日記1〉 台湾(台北・台中)

3日目 夕方

晋江茶堂で客家料理を楽しんでから向かった、台北101のカウントダウン花火。

この花火は、毎年のように「今年で最後!」といわれているよう。今年は、開催されるのかしら?

せっかく台北で年明けを過ごすなら、一度は花火も見てみたいよねとふたりで話していたものの、花火が見えるホテルを予約したいとか、年越しライブに行きたいとかいう気持ちはゼロ。台北に来てからも、花火を見に行くの自体やめて飲みに出かけてもいいなとすら思っていた。

お酒はゆっくり飲みたい、路上で座るのはつらい、人がいっぱいで身動きがとれないのはいや…そんなわがままな私たちふたりの要望をかなえてくれたのが、グランドハイアット!

前日に夫が、グランドハイアット台北でニューイヤーパーティーがあるという情報を入手。そのとき宿泊していたホテルスタッフの子たちがいろいろと手伝ってくれて、無事に予約ができたのだった。

MRTの象山駅を降りて、ホテルに向かいながら周辺を散策する。公園や歩行者天国となった道路には、すでに場所取りをしている人たちがいっぱい。

近くに年越しライブ会場があったり、屋台がたくさん出たりしていてなんだか気分もワクワクしてくる。

グランドハイアット台北に到着!

パーティーのスタートは、確か21〜22時くらいだったと思う。ホテル正面口のカウンターで入場料金を支払い、専用の入り口から中へ。

すでにたくさんの人がいて、お酒や音楽を楽しんでいる。フロアの中央ではダンサーが踊っていたり、マジックをする人がいたりと、なかなかの賑わいだ。

会場内では、スパークリングワインなどのドリンクが飲み放題。チケット代はひとり5、6千円くらいだったので、お酒好きの私たちにはとっても嬉しい。

おしゃれして来ているお客さんも多くて、ひと安心。ドレスアップしてきた甲斐があったなあ…疲れたら座ることもできるので、カウントダウンまでの時間も快適に過ごせた。

スパークリングワインで乾杯をしつつ、早めに外に出て、どこから花火が見やすいかをチェック。

台北101は道路をはさんだ向かいなので、見上げるほどの近さ。こんな街なかで、しかもビルから花火を打ち上げるなんて、すごいなあ。

しばらくはシャンパングラス片手に、フードをつまんだり、ふたりで写真を撮ったり…大音量のダンスミュージックに疲れたら、ほかのフロアをのんびり散策。

一応年末なので、ふたりで今年の振り返りをして、旅の思い出など語り合ったりもした。

そうこうしていると、花火の時間に。

​花火が見えるスペースは広くないものの、会場にいる人数も少ないので、ストレスなく鑑賞できた。花火は5分間くらいであっという間に終わったのだけれど、 はじめての経験で意外と楽しかった!

ほんとうにビルから花火が吹き出していて、びっくり。

そもそも、こんなに間近で見ていたら火の粉が降りかかるのでは…と心配になる。

新しく導入されたというライトやレーザービームなども華やかなもので、日本の花火とはまた違った趣きがあった。

年末年始は実家に帰省することが多いので、ふたりで年越しを迎えるのは久しぶり。こんな場所で、夫と「あけましておめでとう」「今年もよろしくね」と言い合っているのもなんだかおかしかった。

花火が終わったあとは、またMRT象山駅へ戻る。インターネットやクチコミ情報を調べた結果、ここから帰るのがいちばん早そうだという結論が出たためだ。

駅の周辺や改札はそれでもかなりの混雑だったけれど、思ったより早く電車に乗ることができた。ホテル到着は朝方になるのを覚悟していたのに…1時間くらいで帰ってこれてラッキーだったな。

翌日は台中に移動する予定だったので、シャワーだけ浴びて早めに就寝。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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