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【大寒】冬にうれしいあったかメニュー
豚肉とキャベツの蒸し餃子【二十四節気の料理レシピ】

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 
食とお酒

「台湾でたのしむ二十四節気」について

「台湾でたのしむ二十四節気」は、台湾・台北で暮らす筆者が季節の暮らしや料理について記録していく2本立て記事のシリーズです。

毎回、ひとつめの記事では、その時期におすすめの過ごし方や食べるとよい食材などを、東洋医学および薬膳の考え方にそって記しています。またあわせて、実際に食材を購入した台湾の伝統市場やスーパーマーケット、ファーマーズマーケットなどもご紹介。

大寒編ひとつめの記事は、下記のリンクからご覧くださいませ。

【二十四節気の料理24】大寒の時期に、「豚肉とキャベツの蒸し餃子」

二十四節気のラストとなる大寒の時期。寒さが厳しい冬にぴったりな、「豚肉とキャベツの蒸し餃子」のレシピをご紹介します。

中華圏では春節(旧正月)に家族や親戚で食卓を囲んで、餃子を食べるという風習があります。餃子の形が昔の貨幣の形と同じであることからお金の象徴ともいわれており、今でも年越しには欠かせない縁起のよい食べものとされています。

日本でいう焼き餃子は「鍋貼(グオティエ)」と呼ばれていますが、家庭でよく食べられているのはむしろ水餃子。また点心メニューにおいては、さまざまな形や具材の蒸し餃子が存在しています。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 

今回は、市販されている餃子の皮を使い、豚ひき肉とキャベツをたっぷり加えた餃子をつくってみました。滋養強壮によく身体にうるおいを与えてくれる豚肉、胃腸や肝臓のはたらきをサポートしてくれるキャベツ、どちらもこの時期にぴったりの食材です。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

餃子のタネを練って包み終わったものからせいろに並べて、できたてをパクパク。タレももちろん用意しますが、具材にしっかり味をつけておくと、何もつけなくてもとってもおいしいのです。

冬におすすめの料理レシピ、こちらもどうぞ。

「豚肉とキャベツの蒸し餃子」のかんたんレシピ

【材料(つくりやすい分量)】

餃子の皮約50枚、豚ひき肉300g、キャベツ1/4個(250g)、ニラ80g、ネギ15g、セロリ15g、ショウガひとかけ、にんにく2〜3かけ、塩少々

合わせ調味料…ごま油大さじ1、米油大さじ1、醤油(あれば台湾醤油)大さじ1、鶏がらスープのもと大さじ1、塩こしょう少々

【作り方

1. キャベツは細かく刻み、塩をふって軽く混ぜたら15分おく。その後、手でしっかり絞って水気を切る。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

2. 大きめのボウルに豚ひき肉を入れて、合わせ調味料の材料をすべて加えてよく混ぜる。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

3. ニラ、ネギ、セロリは細かく刻み、ショウガ、にんにくはみじん切りにする。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

4. 豚ひきにくのボウルにキャベツ、2の材料をすべて加えてしっかり混ぜる。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

5. 餃子の皮に3のタネをのせて、ふちの部分を水でぬらして半分に折り、ひだをつくりながら包んでいく。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

6. せいろに専用シートまたはクッキングシート(円形に切ったもの)をしいて、餃子を並べる。鍋に水をはり、せいろをのせて強火でわかす。沸騰したらせいろをのせてフタをして、強めの中火で7〜8分蒸したらできあがり。せいろごとお皿にうつして、好みのタレを用意する。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 調理手順

※つくるときのポイント

上記レシピでは、餃子の包み方は一般的なひだがあるタイプにしています。この形であれば、蒸し餃子だけでなく焼き餃子や水餃子にアレンジするのももちろんOK。また、ひだをつくらず半分に折りたたんだもの、半分にしてからくるりとはじっこ同士をつけた帽子のような形のものなど、さまざまな包み方で味わってみるのもおすすめです。

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 餃子の包み方3種

たくさん包んで余った餃子は、バットなどにラップをしいて間隔を空けながら並べ、一旦冷凍してから取り出して袋などにうつすと一粒ずつ使えて便利! 冷凍したものを蒸し餃子にする場合は、火を通す時間を少し長めにしてくださいね。

「豚肉とキャベツの蒸し餃子」に合わせたお酒

一年を通して、二十四節気の料理とお酒のさまざまな組み合わせを楽しんできました。最後は大好きなフランス・ジュラ地方のワインに蒸し餃子という、私たち夫婦らしいペアリングをご紹介したいなと思います。

ほどよい香味野菜のフレーバーがありつつもあっさりと食べられる蒸し餃子は、ユニークな個性を持つナチュラルワインとの相性が抜群! 今回セレクトしたのは、フランス・ジュラ地方の生産者Domaine Buronfosseが手がける白ワイン「L’Hôpital Savagnin Côtes du Jura Blanc」です。

ジュラ地方を代表する土着品種サヴァニャンを使ったこちらのキュベは、うつくしいイエローの外観と複雑なアロマが特徴的。レモン、バター、はちみつに加えてほんのりハーブのニュアンスもあり、口にふくむときれいな酸、そしてミネラル感が心地よく広がります。

余韻が長くシェリーに似た酸化熟成香が感じられるためか、中華料理やエスニック料理などと合わせても負けない存在感があり、個人的にもとても好み! ヘルシーに蒸し上げたてづくり餃子に自然派の白ワインの相性のよさは実感できたので、次回はほかの国や地方のワインも合わせてみたいなと思いました。

さいごに

寒い季節にはやはり水餃子も食べたくなるもの。蒸し餃子をいただいた後は、たくさん包んだうちの一部を水餃子にアレンジしてみました。鍋にたっぷりお湯をわかしてさっと茹でたら、茹で汁ごと器に盛りつけて香菜をトッピング!

二十四節気の料理レシピ 豚肉とキャベツの蒸し餃子 おまけの水餃子

せいろを開けたときにあたたかい蒸気に包まれるのも幸せなものだけれど、茹でたばかりのアツアツ水餃子をつるんとほおばるのもまた至福。これからも餃子をたくさん包んで、一度にいろいろな調理法で楽しもう、と思うのでした。

冬に食べたい料理レシピ、こちらもよろしければどうぞ。

本サイトでは、台湾生活のなかでみつけたおいしいものやおもしろいスポット、現地の人々に教えてもらった素敵な文化などを記録する「ミニュイの台湾シリーズ」も連載中。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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