【薬膳おつまみレシピ08】
なすと香味野菜のからし醤油和え【夏の料理】

食とお酒

季節の食材でつくる薬膳おつまみ

薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。

薬膳おつまみレシピ08 なすと香味野菜のからし醤油和え

焼いたり煮たり揚げたり、多彩な調理法で楽しめる定番野菜のなす。これからの季節には、みずみずしくて柔らかい秋なすが登場します。ほかにも米なす、丸なすなど、出回る品種はさまざまです。

夏に旬を迎える大葉やみょうがなどの香味野菜も、そろそろ使いおさめ。好みのなすと香味野菜を使って、ヘルシーだけれどお酒がすすむ一品をつくってみましょう。

晩酌にぴったりのおつまみ

なすと香味野菜のからし醤油和えの作り方

〔材料(2人分)〕

なす 1個
みょうが 1個
大葉 2枚
醤油 大さじ1
練りからし 小さじ1
すりごま 大さじ1
炒りごま 適量
グレープシードオイル(なければサラダ油でもOK) 適量
ごま油 適量

香味野菜をたっぷり使って

〔作り方〕

1.なすは食べやすい大きさに細切り、みょうがは千切りにして水にさらし、ペーパータオルで水気をとる。大葉も千切りにする。
2.タレを作る。醤油に練りからしを溶かし、すりごまとごま油を加えて混ぜる。
3.フライパンにグレープシードオイルを熱し、なすを入れて、油がなじむように炒める。身がとろりとしたらボウルにうつす。
4.3のボウルにみょうが、大葉、タレを入れてさっと混ぜ合わせる。器に盛り、炒りごまをトッピングする。

なすがまだ熱いうちによく混ぜ合わせる

薬膳メモ

薬膳の考え方では、なすは身体の熱を冷まし、むくみを取ってくれる食材と考えられています。冷えすぎを避けるためには、身体を温める香味野菜と合わせてバランスをとりましょう。

みょうがには血の巡りを良くする働きがあり、大葉には胃腸の働きを回復し、食欲を増進させる作用があるともいわれています。

料理をおいしくする+1のアイデア

すりごまと炒りごまのダブル使いで、風味と食感にアクセントを加えるのがポイント。タレにごま油をひとたらしすると、さらにコクが出ます。また、ゆでた鶏ささみや薄切りの豚肉などをプラスして、ごはんやそうめんの上に盛りつけると、主食としてさっぱりいただけますよ。

合わせたいのはこんなお酒

とろりとしたなす、和の香味野菜には、日本酒がぴったり。さらっと飲める淡麗辛口タイプから、少しクセのあるこっくりとした純米酒まで、さまざまな味わいに合わせることのできるおつまみです。

そのほか、爽やかな苦味や辛みにマリアージュする個性的なクラフトビールもおすすめ。いくつか飲み比べてみて、「これは!」という組み合わせを見つけるのも楽しいかもしれません。

例えばこちら↓

麒麟山 吟醸 ピンクボトル 〔新潟・麒麟山酒造〕

可愛らしいピンク色のボトル

新潟出身の私にとってはとても身近なお酒である、麒麟山。シンプルなラベルが素敵なカラーボトルシリーズから、吟醸(ピンクボトル)をチョイスしてみました。

淡く柔らかな口当たりと、儚げな上品さをたたえた香りが魅力的です。決して甘いわけではないのに女性らしい、水彩画を思わせるほのかなお米の味わい。とろりとした食感のなすや香味野菜のほろ苦さに、優しく寄り添ってくれるようなイメージです。

麒麟山の定番、伝統辛口もおすすめです!

季節の変わり目で体調を崩しやすくなるこの時期。おつまみもヘルシー路線にして、心身のバランスを整えながら過ごしていきましょうね。

注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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