【おつまみレシピ】日本酒とともに味わう夏のおもてなしメニュー【お酒好き】

豆皿に盛りつけられた和のおつまみ
食とお酒

おうちで夏の味覚を楽しむごはん会

外に出かけるだけでなく、自宅に人を招いておもてなしをする機会も多い我が家。

短い帰省やお誕生日、そのほかのお祝いごと…大切な人たちと貴重な時間をともに過ごせることを、とてもうれしく感じます。

ゲストに合わせてテーマや献立を考えたり、旬の食材を取り入れたその季節らしい料理を用意したりするのも楽しいものです。

本記事では、ある日のおもてなしの風景をご紹介します。簡単なレシピもメモがわりにのせていますので、気になるものがあればつくってみてくださいね。

日本酒好きな友人を和食でおもてなし

7月後半のある週末、友人の誕生日をお祝いするごはん会を開催することに。

彼女からのリクエストは「おいしい和食に合わせて日本酒が飲みたい」というもの。

そこで、旬の野菜、新鮮な魚介、上等なお肉などを使ったシンプルな料理を、コース仕立てで用意することにしました。

乾杯の前に、さっとつまめる3つのメニューをテーブルに並べます。

かぶの塩マリネ

生のかぶを薄くスライスして、塩を軽くもみこんで一晩冷蔵庫に。食べる直前に水気を切り、器に並べてオリーブオイルをたらり。みょうがと炒りごまをトッピングします。

器に盛りつけられたかぶの塩マリネ

泉州産の水なす

そのままからし醤油でいただきます。空気にふれると変色するので、食べる直前にカットします。

器に盛りつけられたフレッシュな水なす

アボカドとマグロのわさび醤油和え

アボカドとマグロを適当な大きさに切って、アマニ油とわさび醤油、炒りごまを加えて混ぜ合わせるだけ。温泉卵を添えて、崩しながら一緒に食べるとさらにおいしいです。

マグロとアボカドのわさび醤油和え

おいしいオリーブオイルと塩があれば、それだけで料理がワンランクアップします。

夏を感じるテーブルコーディネート

さて、食事の支度がととのいました。

テーブルコーディネートは白&ブルー系で統一して、さわやかに。手ぬぐいを可愛く折ったおしぼりと、悪酔い防止のお水も忘れずに用意します。

夏を感じるおもてなしのテーブルコーディネート

この日のお花、主役はひまわり。バジルやケマリソウほか、グリーンをベースにあしらいました。

花瓶に飾られたひまわりの花

豪華なブーケもいいですが、好きなものを少しずつ選んでさりげなく飾るほうが我が家の雰囲気には合うかなと思っています。

食卓に欠かせない、お酒たち

乾杯用のビールには、私たち夫婦の出身地である新潟の地ビール、スワンレイクブルワリーのアンバーエールをチョイスしました。

新潟のスワンレイクビール アンバーエール

ほんのり香ばしくて甘みもあるので、ビールが苦手な人でも比較的飲みやすいビールです。

同時に、友人が持ってきてくれた山形の地酒、「辨天」のしぼりたて純米原酒をさっそく味見してみました。

山形の地酒 辨天 うすにごり純米原酒

生酒らしいマイルドさもありつつ、甘すぎないのが私たち好み!うすにごりの微発泡タイプで、しゅわっとする飲み心地が夏にぴったりです。

山形県高畠町にある後藤酒造が手がける「辨天」は、ほかのシリーズもそれぞれ違ったおいしさがあって、好きな銘柄のひとつ。

「お昼のまだ明るいうちから、こうしてのんびりお酒を飲めるなんて幸せだね」と、私たちふたりは週末のたびに言っているのですが、メンバーが増えるとさらに楽しいものです。

豆皿で少しずつ旬を楽しむ

お酒のテイスティングを済ませたところで、豆皿メニューの第一弾を登場させます。

二週間ほど前に、和食店で小皿料理のコースを味わった私たち。「おうちでもさっそく実践してみよう!」と、あれこれ用意していたのでした。

枝豆とオクラのサラダ

なめことじゅんさいのだし 

ツルムラサキとタコのいしる和え

とうもろこしと干しえびのバターソテー

やまといもとウニ

これらを、豆皿や盃などに少しずつ盛りつけてみました。すべてのお料理が、煮る、炒める、混ぜるなど短時間でできるものばかり。彩りや食感のバランスを考えながら献立を組み立てることで、スペシャルなおもてなし料理に。

豆皿に盛りつけられた和のおつまみ

口直しには、さっぱりとした冷製の汁ものを。

冬瓜のすり流し

細かく刻んだ冬瓜をだしとともに煮てから、冷やします。ガラスの器に入れて涼しげに。

ガラスの器に入った冬瓜のすり流し

まだまだ続く、豆皿料理

豆皿料理の第二弾。和食の味つけが続くと飽きてしまうので、少しだけ洋っぽいテイストも投入。ソースやオイルで変化をつけます。

あおさのスクランブルエッグとポテトピュレ

チェリーモッツァレラとミニトマトの大葉ジェノベーゼソース

スモークサーモンとクリームチーズ

豆皿に盛りつけられた洋風おつまみ3種

友人からの差し入れ、もう一本は石川・加賀の蔵元、鹿野酒造のお酒。「Kiss of Fire」という名前で、ボトルも日本酒らしからぬデザインです。

石川の地酒 上きげん Kiss of Fire

ふわっとただよう吟醸香、そしてお米の旨みをしっかり感じる飲みごたえが魅力的なお酒。

純米大吟醸のお酒を飲む機会はふだんあまり多くないですが、やっぱりおいしいものはおいしい…!

ワインにも通じるフルーティーさがあって、洋風アレンジの豆皿料理ともよく合います。

みんなでシェアする季節の一皿とメイン

メインの前には、旬のお魚。鮎が大好きで、魚屋さんやスーパーマーケットで見かけるとつい買ってしまいます。シンプルに塩焼きもいいですが、事前に準備しておける低温調理メニューもレパートリーに加えておくと安心です。

鮎のコンフィ

下ごしらえした鮎を丸ごと低温の油に入れてじっくり火を通し、しばらく休ませます。食べる前にフライパンで、皮目がパリッとなるように焼けばOK。

お皿にのせられた鮎のコンフィ

メインはお肉屋さんで奮発して買った黒毛和牛。

黒毛和牛のステーキ 万願寺とうがらしを添えて

室温に戻した牛肉をさっと焼いて、上等な塩をふるだけ。ミディアムレアくらいが最高においしい!

黒毛和牛のステーキと万願寺とうがらし

前菜からメインまで長く続いたコース仕立てのお料理はここで終了。

食後は、甘いものやフルーツが好きな彼女のために桃のタルトを用意。バースデー仕様にろうそくを立てて、サプライズをしたのでした。

甘いものを食べない私たちがスイーツを買っていたのは意外だったと思うけれど…喜んでもらえたようで、よかったです。私と友人はハーブティー、夫はウイスキーと合わせていただきました。

好きな人とおいしい時間を共有する喜び

昼間からスタートしたはずのお誕生日会ですが、気がつくと深夜に…。これも、いつもの光景です。

コース仕立てのメニューを用意して食べ飲み続ける私たちに合わせて、お客さんたちもみんなのんびりモード。ふたりでもいつも同じようにしているというと、驚かれることも多いのです。

けれど、仲良くなる人たちのほとんどがおいしいもの好き&おしゃべり好きなので、ふだんとは違うペースも楽しんでもらえているよう。

いつもよりまじめに食べものやお酒に向き合ったり、それぞれの意見を交換しあったり。ふたりだけでも楽しいけれど、好きな人たちがそうなってくれたらもっと嬉しい。

そんな幸せな時間を、これからもたくさん過ごしていきたいなあ、と思っています。

注記: 本記事は、2017年に公開した内容に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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