からすみとはひと味違ったおいしさ!
台湾で出合った、ボラの卵巣の新しい食べ方

ボラの卵巣をソテーした一皿とワインボトル
台湾あれこれ

冬到来! 季節の料理を台湾で楽しむ

12月に入り、台北にもようやく冬と呼べる季節がやってきました。台湾で過ごす冬は、これで3回目。私たちがチャオさんと食事やお酒をともにするようになってからは、2回目の冬ということになります。

はじめの記事はこちら↓

昨年の暮れから今年はじめにかけて、台湾式火鍋やスープ料理をはじめ、たくさんの冬の料理を教えてもらいました。今年もどんなものを味わえるか、楽しみです…!

台湾の名物食材・からすみ(烏魚子)について

先週末の夜は2日間とも、チャオさんのアトリエでの食事を楽しみました(そのうち1日は、友人に誘われてお誕生日会に参加させてもらいました)。

たくさんの料理を味わったのですが…今回いちばん印象に残ったのは、からすみ(台湾では烏魚子といいます)で有名なボラの卵巣を、いつもの調理法とは違うスタイルで味わったこと!

ボラの卵巣をソテーした一皿とワインボトル

台湾でもからすみは高級食材ですが、台湾料理レストランや熱炒(台湾式居酒屋)で日常的に食べる機会がありますし、チャオさんとの食事のときにもよくテーブルに登場します。料理に使われるほか、厚めにスライスして生にんにくやネギと一緒につまむのが定番です。

一般的にボラは、12月頃の産卵時期に合わせて収穫され、そこで取り出された卵巣がからすみに加工され、さまざまなお店で販売されるという流れになっています。なのでボラの卵巣は、年中いつでも手に入るというわけではなく、特に野生(天然もの)のボラの卵巣はとても貴重なのだそう。

ボラの卵巣をシンプルにソテーで味わう

チャオさんが教えてくれた、ボラ卵巣の違った食べ方はこちら。

生のボラ卵巣に紹興酒とラードをまぶしてしばらく置きます。その後、それをフライパンの弱火でじっくりソテー。中まで火がちょうど通ったくらいでお皿にうつし、塩をかけてレモン果汁をしぼったら完成です!

チャオさんいわく、とれたての新鮮なものでないとおいしいソテーはできないそう。台湾では今の時期しか味わえない、冬ならではのグルメです。

ボラの卵巣を下ごしらえしている様子

塩漬け&天日干ししたからすみの濃厚さはありませんが、たらこやいわゆる魚卵系のおつまみが好きな人なら必ず「おいしい!」と感動するはず。

ぷちぷちとした食感やきめ細かくまろやかな味わいは、お酒にもぴったりでした。

ボラの卵巣をソテーした一品料理

ボラ卵巣のソテーに合わせたお酒はこちら

合わせたワインは、イタリア・ヴェネトのフリッツァンテCostadila Bianco 450 Slm 2016。

イタリア・ヴェネトのフリッツァンテCostadila Bianco 450 Slm 2016

ほどよく熟成がすすんでオレンジ色になったワインは、軽めソテーとしっかりマリアージュ!

柑橘類やりんご、トロピカルフルーツのような華やかな香りと、苦みを帯びつつすっきりとした後味が心地よい一本でした。

さいごに

ほかにもたくさんのおいしい料理やお酒を味わい、チャオさんやほかの友人たちと食にまつわる話をゆっくりできて、とても有意義な2日間でした。

食べたお料理やお酒など、詳しくは下記のブログ(以前のgooブログからお引っ越しして、新しいブログを立ち上げました!)の方でご紹介していきたいと思います。よろしければこちらも覗いてみてくださいね。

新ブログ「台湾ほろよいふたりの美食手帖」

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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