毎日の料理が楽しくなる、ハーブとスパイスの使い方【豊かな暮らし】

棚に並べられたスパイスの小瓶
ライフスタイル

ハーブとスパイスについて

スーパーマーケットや食材店でよく見かけるハーブやスパイスの小瓶。カラフルなボトルはコレクション欲を刺激し、眺めているだけで楽しい気分にさせてくれます。

もともとは、肉・魚の保存や臭み消しのために利用されていたハーブとスパイスですが、その多彩な香りや味わいは、料理をおいしくしてくれる引き立て役として、世界中で使われるようになりました。

日本でも昔から、わさびやからし、唐辛子などを筆頭に「薬味」として使われているものがたくさんあります。

棚に並べられたスパイスの小瓶

ハーブとスパイスの使い方

中華、タイ、ベトナム、インドなどさまざまな国の料理がひんぱんに登場する私たち夫婦の食卓にも、ハーブ、スパイスは必要不可欠です。

まずは、バジル、オレガノ、ローズマリー、タイムなどのハーブ。フレッシュなものも手に入れば使いますが、重宝するのはやはり乾燥タイプです。サラダに混ぜたりスープやグリル料理に少しふりかけるだけで、彩りがよくなるのはもちろん風味もアップします。

タイ、ベトナムなどのエスニック料理には、コリアンダー(シードまたはパウダー)、レモングラス、ミントなどが欠かせません。これらのハーブの独特な香りが苦手という方も、乾燥タイプであれば少量使いからチャレンジできるのでおすすめです。

スパイスも一度使い始めると、その奥深さにどんどんはまってしまう…という方が多いはず。例えば我が家では、山椒は実とパウダーで使い分けたり、カレーをつくるときにはタイプによってスパイスの分量を変えたりしています。

クミンやクローブは、食材の下ごしらえと風味づけに。ピリッとさせたいときには激辛のカイエンヌペッパー、ほどよい辛みが欲しいときには甘みのあるチリパウダー。スモークパプリカは、彩りがほしいときのトッピングにも便利です。

スパイスカレーには、色づけの役割も果たしてくれるターメリック、甘く芳醇な香りのクローブ、清涼感のあるカルダモンなどをブレンドすることも多いです。あとは数種類のスパイスをミックスしたガラムマサラ、1本で味が決まるカレーパウダーなどもあると時短になります。

ちなみに、私が普段の料理によく使っているのは、マスコットフーズのスパイスハーブ シーズニングです。よく行くスーパーマーケットに置いてあるので買いやすい、という理由もありますし、その種類の豊富さも魅力のひとつ。

また、落ち着いたグリーン&グレーのパッケージが家のインテリアにもなじむので、とても気に入っています。

それぞれの個性を料理に生かす

家には必要なスパイスしか置きませんが、旅先で珍しいものを手にとっては、あれこれと料理のアイデアを考えています。王道の組み合わせだけでなく、香りや色をみて独自のアレンジができると楽しくなりますね。

そのためには、ハーブとスパイスの形状(種、葉、パウダーなど)と調理中の使うタイミングを試しながら覚えていくことが大切です。

例えばクミンだったら、クミンシードはフライパンで炒って香りを出してから使う、パウダーは料理の仕上げにトッピングするのが効果的。フレッシュハーブも、刻んだり、たたいたり、オイル漬けにして香りを生かしたりとさまざまな方法で取り入れることができます。

また時間があるときには、料理に合わせて自分好みのブレンドスパイスを用意。お肉に揉みこんだり、カレーに加えたりしながら、どうすればおいしくなるかを日々研究しています。

ハーブやスパイスの使い方をわかりやすく教えてくれるレシピ本もありますので、興味のある方はぜひ書店で手にとってみてくださいね。

さいごに

ハーブやスパイスは料理をおいしくする以上に、心と身体のバランスをととのえてくれるものでもあります。

食欲がないときでもカレーは食べられる!とか、寒気がするときにジンジャーティーを飲むとポカポカになる、というのが分かりやすい例でしょうか。また身体だけでなく、香りを嗅ぐことで精神が安定し、リラックスするようなハーブもたくさんあります。

ハーブとスパイスがもたらす効能は、私が長年学んでいる薬膳(中医学)の「医食同源」という考え方とも密接に関わっているもの。これからも生活にハーブ、スパイスを上手に取り入れながら、豊かで健康的な食生活を楽しんでいきたいなと思っています。

注記: 本記事は、2017年に公開した内容に加筆・訂正を加えたものです。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

プロフィール

関連記事一覧