【薬膳おつまみレシピ32】 さわらの薬味そぼろ【春の料理】
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薬膳おつまみレシピ32
さわらの薬味そぼろ
北陸地方から山陰地方にかけての日本海側でよくとれる魚、さわら。漢字で「魚へんに春」と書くとおり、春が旬の魚といわれています。一部の地域では産卵期前の12月〜2月頃にもっとも脂がのっておいしくなるともいわれていて、関東地方を中心に「寒鰆」として親しまれています。
さわらは淡白な味わいで、塩焼きや味噌づけ、照り焼きにムニエルなどさまざまな調理法で楽しめる魚です。今回は、簡単に作れて常備菜にもぴったりな「そぼろ」のレシピをご紹介します。
お酒はもちろんごはんもすすむ甘辛い味つけ
さわらの薬味そぼろの作り方
〔材料(作りやすい分量)〕
さわらの切り身 2切れ(300g前後)
小ねぎ 1/2束
大葉 5枚
塩 適量
きび砂糖 大さじ1/2
酒 大さじ1/2
みりん 大さじ1
醤油 大さじ1
炒りごま 適量
刻みのり 適量
米油 適量
ツヤがあって斑紋がはっきりしたものを選んで
〔作り方〕
1.さわらに軽く塩を振り、5〜10分置く。出てきた水分をキッチンペーパーでふきとる。
2.魚焼きグリルでさわらを焼く。小ねぎは小口切り、大葉はみじん切りにしておく。
3.さわらの粗熱がとれたら、皮と骨を取り除きながら身をほぐす。
4.米油を熱したフライパンに3を加えて、中火でさっと炒める。
5.きび砂糖、酒、みりんを加えてさらに炒め、醤油と炒りごまを最後に加え混ぜたら火を止める。
6.器に盛りつけて、刻みのりや炒りごまをトッピングする。
水分を飛ばすようにしながら短時間で炒めるのがポイント
薬膳メモ
さわらは、薬膳の世界では「気」を補う食材として、心身の疲労を回復させる作用があるといわれています。胃腸の疲れにも効果的なので、ふだんの食卓にも上手に取り入れてみてくださいね。
料理をおいしくする+1のアイデア
レシピは少し甘めの味つけにしているので、食べる前に七味や山椒をふりかけてピリッとしたアクセントを加えても。ごはんの上にそぼろと温泉卵を盛りつけて丼ぶり風にしたり、わさびを添えてお茶漬けにしたりしてもおいしいです。
合わせたいのはこんなお酒
きび砂糖やみりんのやさしい甘みが際立つ醤油ベースのそぼろには、日本酒または焼酎がぴったりです。日本酒なら、香りが強すぎず柔らかなお米の旨味を感じられる純米酒がおすすめ! 焼酎なら米、麦などでつくったクセがないすっきりタイプのものをロックかソーダ割りにして合わせてみてくださいね。
例えばこちら↓
五橋 純米酒〔山口・酒井酒造〕
契約農家によるこだわり米(山口県産米)を使用している
酒井酒造は、1871年(明治4年)に山口県岩国市で創業しました。地元産米と錦川の伏流軟水を使い、同県出身の杜氏と蔵人が伝統的な酒づくりを続けています。古くから受け継がれてきた製法をベースに、最新の醸造技術も柔軟に取り入れながらユニークな試みを行う酒蔵として有名です。
「五橋 純米酒」は、山口県産米を100%使用し、60%精米で仕上げた食中酒。軟水で作られたこのお酒は、柔らかくスムースな飲み口が特徴。わずかに感じられる酸味が、ふくよかに広がるお米の旨みを引き締めてくれます。冷やはもちろん、ぬる燗にして深いコクと余韻を楽しむのもオツです。
焼酎ならこちらもおすすめ。
季節の食材でつくる薬膳おつまみ
薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。詳しくは第一回目の記事をご覧くださいませ。
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注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。