【薬膳おつまみレシピ01】
たことトマトのハーブマリネ【夏の料理】
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季節の食材でつくる薬膳おつまみ
薬膳マイスターのほか、ワインエキスパートおよび唎酒師の資格を持つ筆者が、季節の食材でつくる薬膳おつまみレシピ、そしてそれに合うお酒をご紹介します。
自分らしく、食とお酒を楽しむ
大学時代から日本酒が大好きで、旅先で出合うおいしいごはんと地酒を味わうのが趣味のひとつだった私。
大学卒業後、雑誌編集やライターの仕事をするようになってワインにも徐々にのめり込んでいき、数年前にはワインエキスパートの資格を取得。
一昨年から昨年にかけては週末にシェアキッチンを間借りしてバー運営をするなど、お酒に対する興味は尽きることがありません。
同じくお酒好きな夫と結婚してからは、日々の晩酌も欠かせない習慣のひとつ。週末には夫婦ふたりでのんびり料理をつくり、お酒を飲みながらおしゃべり。また国内外を旅するときも、その土地の美食やお酒を味わうのがいちばんの楽しみとなっています。
薬膳おつまみレシピの連載、はじめます
上海に住んでいた頃中医学の考え方に興味を持ったのがきっかけで、薬膳の勉強をはじめ、2017年に薬膳マイスターの資格を取得しました。詳しくは過去の記事をご覧くださいませ。
薬膳料理というと、中華料理や漢方などのイメージがある方も多いと思います。もともと薬膳とは「自然の流れに合わせて心身のバランスをととのえ、風邪や体調不良などから身をまもり、毎日を心地よく穏やかに過ごす」という中医学の考え方を、食事に取り入れたもの。季節の移り変わりのある国において先人たちが積み上げてきた、生活の知恵でもあります。
手に入れにくい乾物や高価な食材を使わずとも、身近にある野菜やフルーツ、お肉や卵などスーパーマーケットで購入できるものでOK。旬の野菜や魚介を主役にしたり、時にはハーブやスパイスを取り入れてみたり。まずは先入観にとらわれず料理を楽しんで、お酒と合わせてもらえたらと思います。
薬膳おつまみレシピ01 たことトマトのハーブマリネ
ハーブやスパイスを使った、洋風の薬膳おつまみをご紹介します。簡単に調理できるうえ、作り置き可能なのでおもてなしにもぴったり。おしゃれな器に少しずつ盛りつけて、お酒とともに彩り豊かな一皿を楽しみましょう。
たことトマトのハーブマリネの作り方
〔材料(作りやすい分量)〕
たこ(ボイルしたもの) 150g
ミニトマト 8個
うずらの卵(茹でたもの) 6個
塩 ひとつまみ
オレガノ 適量
コリアンダーパウダー 適量
パプリカパウダー 適量
オリーブオイル 適量
〔作り方〕
1.たこは一口サイズ、ミニトマトとうずらの卵は半分にカットする。
2.1を入れたボウルにすべての調味料を入れて、軽く混ぜ合わせる。
3.冷蔵庫に入れてしばらく味をなじませておき、食べる直前にお皿に盛りつける。
薬膳メモ
薬膳の考え方のひとつに、その季節のテーマに合った色の食材を取り入れる、というものがあります。夏の時期は、赤い食材を取り入れて元気をチャージするのがおすすめ。
トマトは熱を冷まし、口の渇きをいやしてくれます。また、たこは身体の血を補って疲労をとり、エネルギーを回復させてくれる食材です。
料理をおいしくする+1のアイデア
オレガノのかわりにクセのないパセリを使う、また逆に個性的な香りのタイムやクミンを使ってみるなど、ハーブやスパイスは、家にあるものを好みで自由に組み合わせて。カレーパウダーも意外に合いますし、チリパウダーで少しだけ辛みを加えてもおいしいです。
合わせたいのはこんなお酒
キリッと冷えた辛口の白ワインやミネラルたっぷりのスパークリングワインは、間違いのない組み合わせ。
また日本酒なら、軽快でフレッシュな食中酒タイプの純米酒を合わせるのがおすすめです。
例えばこちら↓
風よ水よ人よ 純米 〔石川・福光屋〕
純米酒、純米吟醸、純米大吟醸だけをつくる老舗酒蔵・福光屋の純米酒「風よ水よ人よ」。こちらは「軽快なめらか爽麗仕込み」とボトルにもあるとおり、飲みやすく食中酒にぴったりのお酒です。
最初はワイン?と思うようなフルーティーな香りがしますが、飲んでみると綺麗でふんわり。端正かつマイルドなので、つい飲みすぎてしまいそう。
香りのよいハーブ類や食欲を増進させるスパイスを上手に取り入れながら、まだまだ続く夏の暑さをのりきっていきましょう。
注記: 本記事は、日本酒情報サイト『osakelist』にて連載していたレシピ記事に加筆・訂正を加えたものです。