おうちでのんびり燻製料理
自家製スモーク×昼飲みの楽しみ方

食とお酒

休日に楽しむ自家製スモークづくり

おうち時間を楽しむ方法はたくさんありますが、私たち夫婦が最近はまっていることといえばスモークづくり。マンションの屋上に自由に使用できるスペースがあるので、週末になると時々そこで燻製をしながら、アペリティフを満喫しています。

キャンプ先や自宅のお庭など、屋外スペースがあればいつでもスモークを楽しめますよね。また最近では、おうちで簡単に燻製料理をつくることができる燻製器も人気のようです。

自家製スモークの具材と下準備

おいしいスモークをつくるためには、いくつか大切なポイントがあります。例えば食材を事前にしっかり乾燥させる、食材に合わせてチップの種類を使い分ける、燻すときの最適な温度(温燻、熱燻、冷燻)を理解するなどです。

ここでは私たちが行った方法についてのみご紹介します(詳しくはインターネットで「燻製 コツ」などのキーワード検索をしてみることをおすすめします)。

スモーク作りは何回か行っているので、そのときによって用いる食材は異なりますが…よく登場するのは、ハムやチーズ、ナッツ、シーフードなど。そのまま食べられるものだと、火の入り具合を気にしなくてよいので簡単です!

写真のときは、カマンベールチーズにさけるチーズ、鶏ハム、味つけ玉子、あとは塩さばとアーモンドを用意しました。アーモンド以外は水分をとばすために、冷蔵庫から取り出して、風通しのよいところでしばらく乾燥させました。

おしゃれなテーブルトップスモーカー

我が家で使っている燻製器は「APELUCA テーブルトップスモーカー」。ふたりの出身地である新潟のモノづくりメーカー・オークスさんが手がけているアイテムです。

「APELUCA」シリーズの名前は「アペリティフ」に由来するそうで、アペリティフ好きな私たちにぴったり!シックな質感とおしゃれなフォルムにも一目惚れして、数年前に購入しました。

箱の中にはサクラのチップとウッド、スモーカーの使い方が書かれた冊子が入っています。冊子にはおすすめの食材やレシピがのっていて、これを読むだけで燻製づくりの基礎知識を学ぶことができます。

自家製スモークづくり、スタート

食材の準備ができたら、いよいよスモークづくり。私たちはいつも、短時間でできる「熱燻」をチョイスしています。熱燻とは、高温で食材を燻して香りづけをする方法のこと。時間と設備が必要な「温燻」「冷燻」に比べて、手軽にチャレンジできるのが魅力です。

食材によって、最適なチップ(ウッド)の種類も変わります。「APELUCA テーブルトップスモーカー」にはサクラのチップとウッドがついているのですが、最近はリンゴやクルミのチップを使うことが多いです。

ちなみにサクラは香りが強くつくため、お肉(豚、羊)やクセのある食材向き。リンゴはマイルドな仕上がりで、鶏肉や白身魚などによく合います。クルミは香りも色づきも薄めで、幅広い食材に向く万能タイプ。

適量のチップをスモーカーの受け皿に入れて、カセットコンロで熱します。煙が出てきたら、やけどしないように気をつけながら食材をセット。あとはフタをして、食材に適度に色や香りがつくまでしばし待つだけです。

フタの穴からゆらゆらと煙が流れるようすを眺めていると、なんともゆったりとした気分になります…。チップの香りを楽しみながら、お酒片手にできあがりを待つ贅沢なひとときです。

燻す時間はだいたいですが、カマンベールチーズとさけるチーズ5〜7分、鶏ハム15分、味つけ玉子5〜7分、塩さば10分、アーモンド10分、という具合。スモークが完了したら、網や容器にうつして空気にふれさせながら冷まします。

燻製づくりのお供に昼ワイン

やや時間がかかるスモークづくりですが、お酒やおつまみがあれば待ち時間もあっという間。青空の下、好きなものを用意して思いおもいに楽しみましょう。

この日は前日に友人を招いておもてなしごはんを作ったおかげで、作り置き食材がたっぷり。それらをいそいそとカップに盛りつけて屋上に持っていきました。もちろんワインのボトルも一緒です。

《外飲みにぴったりのおつまみメニュー》

海老とズッキーニのソテー/野菜たっぷりタブレ(クスクスのサラダ)ブッラータチーズ鶏レバーのコンフィ鶏ハムの自家製タルタルソース添え

料理を用意するのが面倒!というときは、スモークにする食材を少し多めに用意して、それらをつまみながら味の変化を楽しみに待つというのもアイデアのひとつ。

昼飲みにぴったりのクレマンで乾杯

日中にスパークリングワインをいただくのが好きすぎる私たち夫婦。この日は台湾のインポーターから購入したクレマンダルザス、FREDERIC GESCHI(フレデリック ゲシクト)のCRÉMANT D’ALSACE BLANC DOUBLE ZERO(クレマン ダルザス ブラン ドゥーブル ゼロ)を飲みました。

こちらのボトルは柑橘やはちみつの甘くフルーティーな香りにすっきりとした口当たりが特徴。まさにお昼向きなワインで、おつまみに合わせて味わいながら「おいしいねえ」とぐびぐび飲んでしまうのでした。

スモークした食材をより楽しむために

燻製が完了してから食材を冷ますのには、過剰な香りをとばすという理由もあります。その場で味わうのももちろんOKですし、少し時間をおいておうちでの晩酌タイムにいただくのもいいですね。

スモーク料理は、ビールやウイスキーとも抜群の相性! ワインなら食材によって合うものが変わるので、ぜひいろいろ試して、好みの組み合わせを見つけてみてください。

食材を直接手でさわらない、調理器具を清潔に扱う、生ものの下処理を丁寧に行う。これらに気をつけていたとしても、燻製料理の賞味期限は短めに考えておいた方が安全です。冷蔵庫や冷凍庫も利用しつつ、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。

さいごに

自家製スモークと昼飲みの楽しみ方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。チップ選びや燻す時間によって仕上がりが変わる燻製づくりは、おいしいものを追求したいこだわり派の方にぴったり。好みやこだわりも反映されやすいので、家族や友人をまじえて複数人で行うとさらにおもしろくなるはず。下記のとおり続編もありますので、あわせてご覧ください!

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

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