• HOME
  • ブログ
  • 旅とエッセイ
  • 【旅エッセイ】アリーグル広場周辺のマルシェ散策 レストランでワインと魚介料理【フランス・パリ】

【旅エッセイ】アリーグル広場周辺のマルシェ散策 レストランでワインと魚介料理【フランス・パリ】

アリーグル広場のマルシェに並ぶ野菜とフルーツ
旅とエッセイ

フランス・パリ編は下記の記事からスタートしています↓

前回の記事はこちら。

〈旅エッセイ〉3 フランス(パリ)

3日目 午前〜お昼

前日も、夜までしっかりパリ観光を楽しんだ私たち。この日も朝早めに起きることができたので、散歩がてらマルシェに足を運んでみることにした。

訪れたのはアリーグル広場のマルシェ。屋根のある常設市場と屋外のマーケット、蚤の市がひとつに集まっていて規模が大きい。

広場の入り口から奥のほうまで、通り沿いに出店が軒を連ねている。野菜はほかのマルシェ同様にとても新鮮でおいしそう、そして価格も安い。ここで食材を調達して、今すぐ料理をしたいなという気持ちになる。

アリーグル広場のマルシェに並ぶ野菜とフルーツ

特に買い物をするつもりはなくてただ眺めるばかりだったけれど、フルーツの試食をさせてもらえたりおしゃべりをしたり、店主さんたちとちょっとした交流ができたのはうれしかった。

アリーグルマルシェの常設ショップ外観

屋内の市場もひと回り。ベーカリーでパンを味見したり、自然派ワインショップでラインナップをチェックしてみたり。食に関するあらゆるものが充実していて、こんな場所が自宅の近所にあってくれたらいいのに、と思わずにはいられない。

アリーグルマルシェで見かけた豚の丸焼き

お惣菜ショップの店頭では豚や鶏の丸焼きが販売されていて、見ているだけで食欲がわいてくる。

蚤の市では、小物に布製品、インテリアグッズ、工芸品までいろいろなものが手に入るようだった。アンティーク?いや、がらくたというのが似合うような代物も多かったけれど…。旅の思い出に、時間をかけて掘り出しものを探すのも楽しそうだと思った。

アリーグルマルシェの蚤の市

日本でも市場周辺がそうであるように、マルシェの周辺には食堂やレストランが集まっている。ランチのお店は決めていたのだけれど、その前に気になっていたお店に立ち寄ってみた。

地元の常連さんたちに交じってワインやちょっとした料理を楽しむことができるワインバー、Le Baron Rouge (ル バロン ルージュ)。店内には大きなワインの樽がいくつも置かれていて、おいしいワインをリーズナブルに味わえると評判だ。

パリのワインバーLe Baron Rouge (ル バロン ルージュ)のワイン樽

店内の壁にかかっているメニュー、ワインリストはもちろんすべてフランス語。私がドキドキしながらフランス語でオーダーをすると、店主さんはすぐに理解してくれた。

強面に見える店主さんだけれど、グラスを差し出しながら「正しい発音はこうだよ」とやさしく教えてくれて、それだけでこのお店が好きになってしまった。

ワインとともに、冬の風物詩・生牡蠣も頼んでみた。お店の外でサイズや数量を選び、その場で殻を開けてもらったのにレモンをしぼっていただく。

フランスの牡蠣は、日本で味わうような繊細でミルキーな牡蠣とは違って、あっさりしている。だからこそワインにも合うし、いくらでも食べられそう。

アペリティフの後は、近くのレストランLa Table dʼAligre(ラ ターブル ダリーグル)に移動。オープン直後だったので、予約しなくても入ることができた。

レストランLa Table dʼAligre(ラ ターブル ダリーグル)の店内

店内は白を基調としたコージーな雰囲気で、店員さんもフレンドリーで親切だ。看板メニューは魚介料理のようだったから、ふたりで前菜をシェアしつつ、メインをひと皿ずつ頼むことにした。

La Table dʼAligre(ラ ターブル ダリーグル)の黒板メニュー

前菜にはエスカルゴ、マテ貝のソテー、メインにはタラにメカジキと、シーフード尽くし。もともとお肉より魚介が好きな私たち夫婦なので、これでもまったく飽きない。

メインのプレートには、サラダとじゃがいもが付いてきてボリューミー! どのお料理も素材を生かしたシンプルな味つけで、火の通り具合も完ぺき。ワインがどんどんすすんで、とても幸せなランチタイムだった。

レストランLa Table dʼAligre(ラ ターブル ダリーグル)の魚料理

日本の市場も同じだと思うのだけれど、フランスのマルシェ文化はとても素敵だ。そこに根づく人たちが日々マルシェに集い、お店の人や常連仲間たちとのコミュニケーションを楽しんでいる。おいしいものを味わうことを大切にしながら、日々の生活を当たりまえに愛でている。

小さい子からおじいちゃん、おばあちゃんまでみんな、人生にこれ以上大切なことなんてあるの?と言わんばかり。そんな幸せな活気に満ちていて、だからこそ、マルシェ巡りはおもしろい。

私たちふたりも今のまま、食べること、おしゃべりすること、人生を愛でること。これらをずっと忘れずにいきたいなあと思うのだった。

旅にまつわる記事はこちらもどうぞ

旅エッセイ 1  台湾編もあります(完結済み)。下記からご覧ください。

Mizua

旅行雑誌の編集者兼ライター、週末バー店主を経て、現在は大好きな台湾での生活を楽しんでいます。本サイト「旅のあと ふたりのレシピ」運営のほか、台湾情報ブログも...

プロフィール

関連記事一覧