くらしと感性をととのえる、二十四節気

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二十四節気について

注記: 本記事は、2017年に公開した内容に加筆・訂正を加えたものです。

二十四節気とは、旧暦をもとに日本の四季を細かく分けたもの。
私たちにとって身近なものでは、「立春」「立秋」や「夏至」「冬至」などがあります。

もともと東洋医学の世界で用いられてきた考え方ですが、日本にも古くから伝わっており、人々はこの二十四節気を参考にしながら季節の移り変わりを楽しみ、生活に役立てていました。

四季のある日本では、摂るべき食べ物や生活の中で気をつけることが季節によって変化します。
自然の流れに合わせて心身のバランスをととのえることで、風邪や体調不良などから身をまもり、心地よく穏やかな毎日を過ごすことができます。

上海での薬膳との出会い

私がこの考え方に興味を持ち始めたのは、上海で生活していた頃でした。
「美容のために毎朝漢方のスープを飲んでいるの」、「喉が痛いなら梨を煮て食べるといいよ」など、事あるごとにアドバイスをくれる周囲の中国人たち。
彼らは小さい頃から家族や親戚に教わるなどして、「中医学」すなわち「薬膳」の考え方が身についているようでした。

上海では、市場やスーパーにもたくさんの漢方食材が普通に売られているし、料理やおやつにもよく使われています。
季節に合わせて野菜を食べたり、食事の際には必ず中国茶や漢方ドリンクを飲んだり…健康や美容に対する意識の高い友人が多かったおかげかもしれませんが、日本にいたときは知らなかったさまざまな事柄に大いに刺激を受けたのでした。

いろいろな話を見聞きするうちに、薬膳について勉強してみたいな、という気持ちが生まれた私。
その後、日本に帰ってきた年の夏頃から薬膳の勉強をはじめました。

薬膳の資格取得、その後

帰国した年の冬には薬膳マイスター(国際薬膳食育師)の資格を取りましたが、良かったと思うことはたくさん。

どの季節にどんなものを食べたら良いか、体調が悪いときはどうすればいいかなど、薬膳の知識を生活にすぐに役立てられるようになったこと。
季節の移り変わりや一年の流れを頭で理解することで、年中行事やイベントをより楽しめるようになったこと。
その時期にしか食べられない野菜や魚など、旬の食材をより積極的に食卓に取り入れるようになったこと。

私自身や夫も、以前に比べて体調を崩しにくくなったのはもちろん、肌や髪、爪など細部のあれこれも目に見えて変化してきたように思います。

関連するテーマの本

活字中毒の私は、薬膳関連の本もたくさん所有しているのですが…
手元に置いてよく見ているのは、写真のものを含めた数冊です。

ピンクの本は、時期ごとの体調管理のポイントや摂るべき食材のほか、日本のしきたりや歴史なども紹介されていて読みものとして楽しめます。
また『きょうの料理 七十二候』の「七十二候」とは、二十四節気をさらに細かく区分したもの。
こちらは、「きょうの料理」で紹介された料理がイラストと簡単なレシピつきでのっていて、いつ何を作るのがおすすめか一目瞭然です。
「今日は何を作ろうかな?」と迷ったとき、マンネリ化を防ぐためのアイデア帳として役立てています。
ちなみに左上は上海で購入した食材についての本で、漢方食材のレシピや症状別に摂りたい食材などが紹介されています。
すべて中国語で書かれているため、上海で学んだ簡体字を忘れないようにするための勉強にも活用しています。

季節の移り変わりを感じて

自宅では、飾り棚に小さな黒板を置いて、その時期の二十四節気を手書きしています。旧暦によるので実際の期間には多少ズレがありますが、どんな季節なのかを把握できればOK。

例えば写真にある「穀雨」は、春の雨が降りそそぎ、穀物がぐんぐんと育っていく時期。

これを七十二侯の考え方で細分化すると…
4/20-24 「葦始生(あしはじめてしょうず)」
4/25-29 「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」
4/30-5/4 「牡丹華(ぼたんはなさく)」
となります。

さいごに

二十四節気も七十二侯も、日本ならではのうつくしい言葉にふれて感性を磨けるというのがもう一つの魅力。
漢字を見ただけで、植物や動物のイメージが生き生きと浮かんでくるようです。

本サイトでも今後、二十四節気のことばとその時期におすすめの料理レシピなどをご紹介していくつもりです。

私たち夫婦は、外食やお酒、旅先での食べあるきも好きですし、海外ではローカル店や屋台の食べものも口にします。
だからこそ、ふだんの食卓はできるだけ身体がきちんとととのうようなものを心がけたいと思っています。

薬膳の勉強自体はまだ道半ばですが、仕事にも少しずつ生かすことができているのが嬉しい限り。
これからも、自分や家族のために、料理を楽しんでくれる周囲の人たちのために、勉強を続けていきたいです。

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